音倉でランチタイムコンサートをやるというのをツイッターで見て、昨日は行ってみることにしました。ピアノと木琴のデュオの〈Odorata〉という人たちの演奏ということで、ちょっと興味をそそられたのです。
ピアノは男性で、演奏が始まるとすぐに、ピアノの専門家ではないことがわかります。あとでMCで「オーケストラの打楽器奏者」だとおっしゃってました。ピアノは「それなり」ですが、作曲をされる方のようで、昨日も半分くらいオリジナル曲。楽しくかわいらしい曲が多かったですが、作曲法としてはかなりクラシックなもの。
女性が木琴を演奏してますが、こちらもまた本来はきっとマリンバ奏者なんじゃないかな。でも、木琴は気軽に持ち運べますからね。
なかなか楽しい演目だったとは思いますが、自分が即興性のない楽譜に書かれた音楽の演奏に対してほとんど興味を持てなくなってしまっていることを再確認して、いまさらながら驚きました。音楽という時間と空間のなかで展開する表現では、「いまここ」で自分がなにを感じ、なにをするか、という偶有性との対話が重要になると思います。楽譜がある音楽でもそれは可能でしょうが、さらに即興へと心ひかれる自分がいます。これは、ジャズ音楽の即興ということでもありません。
夜は中野〈スイートレイン〉へフリージャズピアニストの板倉克行さんのライブへ。こちらはもちろん対照的に、完全即興。
2ステージめでドラムの「押忍」さんが参加。空手4段とのことで、全身筋肉のかたまりのようなおじさんです。あとで聞いたんですが、これまであまりフリーはやってなかったということです。でも、反応しあうことが楽しくて、板倉さんとはちょくちょくやっているそうです。
2ステージの最後は照井数男がいつものように朗読で参加。
3ステージの頭で私にやらせてくれることになり、私は押忍さんとやりたくなって、急遽お願いしてフリーパフォーマンスを。ピアニカからはいって、押忍さんとからみながらピアノへ。たのし〜!
押忍さんもあとで「またやりたい」といってくれて、聞けばジャズメンでもあまりこのように反応しあうプレーヤーには出会えないということでした。
ピアノが板倉さんにもどり、野々宮卯妙が朗読で参加して、私も途中からピアニカで参入してセッション。これもたのし〜。
終わってからもなんとなくもっとやりたくて、押忍さんに頼んでふたりでジャズのモード奏法的なフリーから、後は完全フリーへ。野々宮を呼びこんで、「夢十夜」を朗読してもらいながらのフリーセッション。たのし〜。照井数男が参加したくてうずうずしてたみたいだけど、放置プレイ。
板倉さんがハネてからも、さらに居残って、izaさんのために野々宮が朗読するというので、またピアノを弾いたりして、昨夜はたくさん遊ばせてもらいました。スイートレインのママとマスターに感謝。めずらしく私のピアノ演奏について板倉さんからもマスターからもおほめの言葉をいただいてうれしかったのです。
最後までお付き合いいただいたizaさんとお客さんにも感謝でした。