2017年4月29日土曜日

自分を生きる/居場所を作る

どこにいても、どんな状況にあっても、いつも自分自身につながっていきいきしていたり、落ち着いていたり、集中できたりするのは理想ですね。
私は韓氏意拳という武術をやっていますが、武術においてもこのようなことが厳しく要求されます。
とくに武術においては、いつどのような状況で危機に立ちむかうことになるのか想定できない、という仮定があるので、つねに自分自身につながって、自分のことに徹していられる必要があるのです。
そのことを稽古します。

日常のなかではそうそう生命の危機に遭遇するような場面はありませんから、武術ほど厳しく向かう必要はないかもしれませんが、日常においてもいつでも自分自身につながり、集中できたり、能力を発揮したり、落ち着いていられたりすることは、とても役に立ちます。

どこにいても自分につながれるようになったら、つぎは自分の居場所をどのように作るか、についてかんがえるのが楽しくなります。
いま、断捨離とかミニマリストとか、ものを持たない生活や、最小限の装備で移動生活することがたくさん提案されていますが、私は「自分の居場所」という観点からじっくり検証してみたいと思っています。

共感的コミュニケーション(NVC)には「スペース」というニーズがあります。
自分がひとりで落ち着ける場所――そこには自分の心地よさがあって、他人との距離があって、邪魔されない環境です。
そこがどんな場所で、最低限どんなものがあれば、ずっとそこに心地よくいられるでしょうか。
そういう場所をどこに行っても作ることができれば、外出や移動も苦にならなくなります。
自分の家が立派である必要もなくなります。

現代人は立派な家を確保するために、どれだけの時間と労力と資金を使うことでしょう。
もちろん資源も使います。
それが立派である必要がなくなったとき、自分のエネルギーをそれ以外のものに費やしたり、余裕が生まれたりするかもしれません。

「居場所」はいくつかの想定があります。
まず、自分の家(立派である必要はありません)。
一時的な外出先――たとえば会社とか電車のなかとかカフェとか。
移動先――たとえばみじかい旅行とか出張とか。
長期滞在の旅行など。
または生活や仕事の拠点をいくつか平行して持っていて、それらを移動しながら生活する他拠点生活。

それぞれの想定において、自分のニーズを確認し、そのニーズを満たす手段としての持ち物や環境について検証してみたいのです。
いま、そんな本を書いてみたいな、あるいはそんなワークショップをみなさんとやってみたいな、なんて思っています。

2017年4月28日金曜日

オンラインでも可能なものは遠隔参加を受け入れます

国立・春野亭のネットワークおよび会場の環境向上を受け、これまでオフラインでのリアル参加しかできなかったイベントも、可能なものはオンライン参加を受け付けることにしました。
遠方の方、また外出がままならない方など、自宅やつごうのいい場所からオンラインでご参加いただけます。

オンラインでも参加できるおもなイベントは、つぎのとおりです。

・オンライン共感カフェ
・連休に自分とつながる五日間連続講座のうちつぎの3コマ
 「共感断食で自分とつながる」
 「共感的コミュニケーションで自分とつながる」
 「自分とつながるテキストライティング」
・自分とつながるテキストライティングWS
・親密な関係における共感的コミュニケーションの勉強会
・国立での共感カフェ
・ボイスコーチング

どうぞ気軽にご利用ください。

連休に自分とつながる五日間連続講座(5.3-7)
不安定で行き詰った時代を乗りきるために自分とつながり、見失わず、安定しながら、あなた本来の活力を発揮することをめざすためのヒントを探すための講座です。単発参加も可。

5月28日:世田谷・韓氏意拳初級講習会

世田谷での韓氏意拳の初級講習会、2017年5月のお知らせです。

◆講師 内田秀樹師

◆日程 5月28日(日)
9:00~12:00 (初級教程・体験可)
14:00~16:30 (初級教程・会員限定)

◆会場 烏山区民センター
◆会場 京王線 千歳烏山駅北口徒歩1分

◆定員 10名
◆会費 1コマ 3500円 / 2コマ 6500円
◆持物 動き易い服装、筆記用具

※お申し込みはこちら

2017年4月27日木曜日

三日間断食道場、もうすぐはじまるよ

ご好評をいただいている三日間共感断食道場が、連休中の五日間連続講座の初日からスタートします。
何度か実施してみて、はっきりしたことがいくつかあります。

 三日間の断食はだれにでも達成できる。

 参加者同士で共感しあえればさらに達成しやすい。

 三日間の断食はダイエットではなく、リセットである。

この断食道場の特徴は、なんといっても、共感的コミュニケーションをベースにしているということです。
まず初日に、断食を敢行したいという自分のニーズにきちんとつながります。
それを確認しながら、二日目、三日目と断食をつづけていくのです。
深いニーズにつながっていれば、より浅いレベルの目先の欲求をはねのけることができます。

参加者同士が共感しあったり、あるいは私が個別に共感したり、それぞれのニーズにつながるサポートが三日間あります。

ただし、この断食で体重がいちじるしく落ちるといったダイエット効果はありません。
それは期待しないでください。
しかし、それ以上のものを得られることがはっきりしています。

ひとつには短いとはいえ、一種のショック療法としての効果があるのではないか、ということです。
食事の量を著しく減らしてしばらくすると、身体の感じが変わってきます。
感覚が鋭敏になり、動きのキレがよくなります。

それは当然なのです。
「餌」が取れていない状況というのは、動物にとって一種の危機的状況です。
そのとき餌を確保するための身体能力がもっとも高まるようにできています。
人間もおなじです。

ほかにも、身体の危機的状況に対応するためのさまざまな潜在能力が高まります。
免疫力もそのひとつです。

このように一種のショック療法を経過することによって、たとえ三日間であっても身体が目をさまします。
これが気持ちいいのです。

たった三日間なら、忙しい現代社会生活をいとなんでいても、家族といっしょにすごしていても、なんとか確保できる期間でしょう。
また、達成しやすいので、成功体験も得やすいといえます。
一度成功体験を得ておくと、二度、三度とつづけて挑戦するための気持ちのハードルがさがります。

このところ私もちょっと身体が重く、キレが悪い感じがしているので、今回はみなさんといっしょに私も三日間断食をおこなう予定です。
今回から遠方の方や自宅を離れにくい人にも、最初からオンラインで参加できるようになりました。
ぜひいっしょにチャレンジしましょう。

連休に自分とつながる五日間連続講座(5.3-7)
不安定で行き詰った時代を乗りきるために自分とつながり、見失わず、安定しながら、あなた本来の活力を発揮することをめざすためのヒントを探すための講座です。単発参加も可。

2017年4月26日水曜日

映画:パンドラム

2009年公開のドイツと合衆国の合同制作映画。
監督はクリスチャン・アルヴァートという人らしいけれど、まったく名前を聞いたことがありません。
ドイツの新進気鋭の監督だということですが。

そのかわりに、といってはなんですが、プロデュースにベテランのポール・アンダーソンが加わっています。
こちらは超有名映画人で、ちょっとあげてみただけでも「イベント・ホライゾン」「バイオハザード」「エイリアンVSプレデター」「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」など、そうそうたるタイトルがならびます。

舞台は西暦2174年の恒星間輸送船らしき巨大宇宙船の船内。
この設定だけで私はけっこうしびれます。
エイリアン的な設定ですね。
どのくらいの時間なのかわからないけれど、主人公がコールドスリープから目がさめたところから話がはじまります。
もうひとりのクルー(上司)と船内の探索をはじめるんですが、エネルギーシステムが不安定で、いろいろと不具合が生じています。
そして、船内にはなにやらえたいの知れない存在が……

密室宇宙エイリアンものの王道のような作りですが、そこここにオリジナリティのつよいアイディアと味つけがしてあって、なかなか見応えがあります。
そして物語は思いがけず大きな話へと展開していきます。
長い宇宙旅行のあいだに、この巨大輸送船になにがあったのか、そもそもこの輸送船の目的はなんなのか、そして人類の行く末は……?

ハードSF的な味つけ、ホラーSFの味つけ、心理SFの味つけ、そしてオリジナリティのあるビジュアルエフェクトや美術、個性の強いキャラクターなど、この手の映画の醍醐味があますところなく詰めこまれています。
それらが意外なことに消化不良を起こすことなく、バランスもいい感じです。

ラストも意外な結末が用意されています。
ひさしぶりの骨のあるSF映画を堪能しました。
私の個人的SF映画ベスト20くらいにはいれてもいいかもしれません。

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2017年4月25日火曜日

音読カフェはひとりでもふたりでもたくさんでも

先週4月21日(金)夜の国立での音読カフェは、参加者がふたりと、こじんまり、親密な感じでおこないました。

音読療法における心身ケアワークの方法を使って、呼吸と声を整え、それから音読エチュードをやりました。
ふたりだったので、ふだんはあまりやらない身体接触をともなうエチュードもやってみました。

宮沢賢治の「星めぐりの歌」を使って一行ごとに、「問いかける側」と「受け答える側」として交代で読んでいくことからはじまって、一行ごとではなく、一行をふたつに分けてもっとタイミングを接近させて親密に問いかけ、受け答えるエチュードへと進んでみました。
ちょっといそがしくなるけど、思考をはたらかせている余地がだんだんなくなって、感覚と身体に任せていくことによってより自分自身につながり、「いまここ」の自分に近づいていく効果があります。

さらにこれを立ってお互いに手を合わせ、声とことばだけでなく、身体全体で問いかけ、受け答える、という身体接触ワーク(ソマティックリーディングと呼んでます)に進みました。
声とことばだけの交換をやるだけでも、意味だけではない大量の情報交換がおこなわれることが実感できるんですが(つまりコミュニケーションです)、身体接触があるとさらに別次元のレベルの情報交換がおたがいにおこなわれることがわかります。
信頼がない関係だとこれは安心しておこなうことはむずかしいんですが、先日はふたりともお互いを受け入れてくれたので、とてもうまくいったように感じました。

このワークのあとは、独特の安心と親密感と充実感、そしてマインドフルネスがおとずれるのです。

音読療法のワークでは、ひとりでもできること、ふたりでできること、三人でできること、四人でできること、それ以上でできること、大勢でもできることなど、さまざまな方法が用意されています。
参加者の人数や状況にあわせて臨機応変にケアワークを進めていくことができるのです。
興味のある方は気軽にご参加ください。

4月開催:音読療法協会の音読カフェ(4.29)
ボイスセラピーの手法を用いつつ、お茶を飲んだり共感的に対話しながら進める心身調整健康法を実践する場を、あらたに音読療法協会主催で開きます。4月の開催は29(土/昭和の日)14時から約2時間です。

5月24日:国立・韓氏意拳養生功講習会

国立での駒井雅和中級教練による韓氏意拳・養生功の韓氏意拳学会公認講習会、2017年5月のお知らせです。

◎日時 2017年5月24日(水) 19:30〜21:00(ショートクラス)
◎参加費 2,500円(講習会費、会場費、講師交通費を含む)
◎場所 国立駅から徒歩5分の会場
◎持物 動きやすい服装・筆記用具・メモ

参加予約はこちらから。

もしくは直接私・水城まで、あるいは現代朗読協会コンタクトフォームからお知らせください。 

国立・春野亭が共感パワーアップした

共感カフェや音読カフェをはじめとするさまざまな講座やワークショップ、個人セッションなどに、昨年から国立駅近くの〈春野亭〉を使っていますが、この四月から荷物の大整理を敢行していて、場としてかなりのパワーアップがおこなわれています。

メインの二階のスペースがかなり広く使えるようになり、楽に10人くらいの勉強会はやれるようになったほか、4面ある襖をホワイトボードとして使えるようになるシートも貼りました。
またいままで使えなかった階下の部屋も使えるようになって、こちらでは少人数のワークや勉強会、個人セッションなどがおこなえるようになりました。

昨日もこの階下のワークルームで共感カフェを開催しました。
私をいれて6人での勉強会だったんですが、十分なゆとりをもっておこなうことができました。
二階のリビングよりクローズドな雰囲気なので、より親密感が増して、共感セッションにはよい効果があったような気もしました。

今日は共感的コミュニケーションがまったく初めての人と、何度か受けたことはあるけれど私の共感カフェには初めて参加する人がいました。
初めて接する人、何度か体験している人、長くやっている人と、経験値にばらつきがあったにもかかわらず、昨日は参加のみなさんが共通して共感的な態度でつながりをもってそこにいてくれたことがありがたかったのです。
そのおかげで、とても深いニーズへと旅することができました。

昨日のトピックは、「これが自分のニーズだ」と思っていても、時としてそれは本当のニーズではなく、より深いところにある――あるいは別のところにある別のニーズに気づけるかどうか、ということでした。

たとえば、自分は評価や序列を手放して、より平和で共感的な世界に生きることを求めていると思っていたのに、だれかから評価されたり序列をつけられたりしたときにとても心が乱れてしまった。
ひょっとして、平和で共感的な世界に生きることを求めていることとは別に、より自分の能力を活かしたり影響力を行使したりまわりに貢献したりすることにいきいきとする自分がいるのかもしれない。

相反するニーズが自分のなかで見え隠れしていて、そのどちらか一方を自分の思いこみやなんらかの刷りこみによって「ないもの」としようとしていないか。
そのことに気づけるかどうか。

気づきはじめたとき、人は自分の半分しか生きていなかった場所から、全体を生きる場所へとシフトしていきます。
それは急激に起こることではなく、徐々に、場合によっては長い時間をかけて起こることかもしれませんが、とても大切なことで、丁寧に扱う必要があることなのです。

そんなことを、昨日はあたらしいワークルームで、親密なつながりのなかで深く確認しました。
参加してくれてみなさん、ありがとうございました。

来月の国立での共感カフェは5月21日(日)の午後4時から開催します。
ご都合のつく方はどうぞお越しください。

国立での共感カフェ(5.21)
5月21日(日)16時から、おたがいに深く聴きあうことのできる場で自分自身の価値とニーズにつながるためのサポートを水城ゆうがおこなう茶話&勉強会を開催します。

2017年4月24日月曜日

ソーヤー海くんと初コラボ@アースデイ永田町

先週4月23日(金)は、参議院議員会館でおこなわれたアースデイ永田町に参加してきました。
そこで私はふたコマのワークショップをファシリテートさせていただきました。

前半のでは共生革命家のソーヤー海くんといっしょに共感的コミュニケーションのワークショップをやりました。
たくさんの人に参加していただき、とても楽しく盛り上がりました。

海くんとは何年も前からのNVCの仲間として付き合いはあったんですが、いっしょになにかやるというのはたぶん今回が初めてでした。
ただ、しっかり打ち合わせする時間を持つことはむずかしく、事前にざっとした流れを電話で軽く打ち合わせしたくらいでした。
でも、おたがいに信頼があって、その場の流れや参加者のエネルギーを尊重しながら、自分たちのいきいきしているものにつながってなにかやろう、というコンセプトはしっかり共有していたので、なにも心配はなかったのです。

実際はじまってみれば、共生革命家としてNVCを実践的に使っている海くんが、最近取りくんでいる千葉の平和道場作りの話や、彼や私の夢や、そしてみなさんともいっしょに取りくんだワークやそれにともなう質疑応答などで、参加のみなさんと熱くつながりながら、いきいきとした場が生まれたのでした。

共感的コミュニケーションをまったく知らなかった人は、これほどふたりの男が熱く語るのを見て興味を持ってくれただろうし、知っていた人もあらたな側面を垣間見て興味をあらたにしてくれたようです。
実際に終わってからそのようなメッセージをいただきました。

もちろん、私自身も存分に楽しませてもらったのです。
このあとも私はひとりで「Active Body Communication」と銘打ったタイトルをひとコマやらせていただいて、アースデイ永田町での役割を終えたのでした。
海くん、参加してくれたみなさん、そしてスタッフのみなさん、ありがとうございました。

2017年4月23日日曜日

せいせいとした日常を取り戻す

いま自分的に、表題のことばがヒットしています。
「せいせいとした日常」
これを取り戻したいのです。

日常がせいせいしているとは、どういうことかというと、毎日がすっきりしていて、ごちゃごちゃと複雑なことはなにもなく、クリアでクリーンでシンプルである、ということです。
逆にいえば、いまはそのような状態にないと感じているということでしょう。

毎日なにかしらやることがあって、それがクリアでシンプルでないと感じている。
複雑な人間関係のなかで突発的に飛びこんでくる用事があったり、複雑な都市での生活スタイルのためにやらなければならないことがたくさんあったりします。
大切な友人からなにかを誘われても――たとえば演奏会とか旅行とか――ほかの用事が複雑にからまりあっている日常のなかでその時間を捻出するのはなかなかむずかしいと感じてしまいます。
あるいは疲労がたまっていたり、疲労を恐れて、生産的でない(と自分が社会的基準にとらわれてジャッジしてしまう)ようなことにエネルギーをさけなかったりします。

子どもの時はどうだったでしょうか。
いまの子どもはどうなのかわかりませんが、私の子どものころは基本的に、子どもは「ひま」でした。
毎日なにかおもしろいことはないか、楽しいことはないか、ひまを持てあましていましたし、何時間でも釣りに没頭したり、友だちとあてどなくどこまでも自転車で冒険に出かけたりしました。

いま、私の友人が何人も、国外や、国内の遠方で生活しています。
そういうところにしばしば訪ねていきたくなります。
彼らがどのような生活をしているのか興味があるし、異国の地にも興味があるし、また誘われたりもします。
でも、さまざまな理由をつけて私はなかなか動けません。

時間、お金、ほかの用事、さまざまに余裕がないことをあげつらって、動けないのです。
本当は動けないのではなく、動かないだけなのかもしれません。

シンプルに自分自身につながり、生活を整え、すっきりさせ、本来自分自身にあたえられているはずの多くの時間を取りもどす。
いまこの瞬間の自分の手のなかにある時間こそが、すべての人に平等にあたえられた財産といってもいいでしょう。
その有効活用をたしかに私はおこたっています。
つまり、自分の人生を浪費しているのです。
もうそんなに時間が有り余っているというわけではないのに。

どうすればせいせいとした日常を取り戻すことができるのか。
そのことにこれから真剣に取りくんでみたいと思っています。

不安定で行き詰った時代を乗りきるために自分とつながり、見失わず、安定しながら、あなた本来の活力を発揮することをめざすためのヒントを探すための講座です。単発参加も可。