クリスマスになるといつもちょっとほっとします。ようやくクリスマスの喧噪から開放され、ここ1か月くらい街に出ると毎日強制的に聞かされつづけたクリスマスソングを聞かずにすむようになるからです。
大晦日にかけて街はまだまだあわただしい空気ですが、クリスマスに向かう喧噪と、正月に向かうあわただしさとでは、決定的に空気感が違うような気がします。クリスマスが終わってから正月に向かう年末は、あわただしいなかにもどこかキリっと身が引き締まるような緊張があって、悪くない感じです。
クリスマスをすぎると、あわただしいなかにも今年一年をそろそろ振り返ってみようかという気にもなります。
私の2011年は本当にいろいろなことがありました。大震災は多くの方と共有している経験ですが、個人的にもいろいろありました。去年もこんなことを書いたような気もするんですが、今年もみっちりとできごとと思いの詰まった、一年が十年にも思えるような長いながい時間でした。
年を取ると年々時間がすぎるのが早くなると多くの人がおっしゃるんですが、私はまったく逆で、年を取れば取るほど時間が濃密にゆっくりとすぎていくように感じています。残り一週間ですが、これもまた何か月分にも匹敵する大切な時間になるのかもしれません。