いよいよ師走も押し詰まってきて、みなさんもあわただしい日々をすごしていると思います。こういう時期にはとかくマインドレス(mindless)になりがちです。つまり、「いまここ」の自分やまわりのことに意識がなく、「気づき」のない状態のことです。こういう状態だと時間はあっという間にすぎていき、さらにあわただしい気持ちが切迫してしまいます。
私が関わってきた朗読も、音楽も、テキスト表現も、音読療法も、すべてはマインドフルネス(mindfulness)の意識が中心にあります。これは特定の宗教とも、スピリチュアル系のなにかとも、関係がありません。たんなる意識のありようです。
とくに現代人はマインドフルを心がけて日々をすごすことで、多くの問題を解決できます。表現行為においてもマインドフルを中心に置いておこなうことで、行為のクオリティを劇的に向上させることができます。
ただ、実際にマインドフルを実践しようとすると、ちょっとしたコツがいります。すぐに実践できる人はなかなかいません。私たちはマインドフルをさまたげる社会構造のなかに生きているからです。
しかし、一度マインドフルを手にいれ、それをある程度習慣づけることができれば、豊かな時間が待っています。これは特定の宗教やスピリチュアル系のなにかの勧誘文句ではありませんよ(笑)。