2013年1月2日水曜日

えちぜん鉄道 冬景色 発坂〜勝山、私の原風景

昨日、えちぜん鉄道に乗ったとき、運転士のうしろにはりついて運転席から見える景色をiPhoneでムービー録画したものを公開してみた。
雪景色だが、この程度の積雪は電車の運航にはまったく問題なし。
このあたりは2メートル、3メートルという積雪がめずらしくない豪雪地帯なのだ。

私はこどものころ、この線路の近くの、九頭竜川の堤防沿いの家に住んでいたので、線路脇は遊び場だった。
線路に五円玉を置いて電車にひかせたりした。
電車にひかれた五円玉はぐにょっとのされて大きくなるのだが、まんなかの穴は大きくなるのか小さくなるのか好奇心いっぱいで、実際に検証できてうれしかった。
いまそんなことをやれば即刻逮捕されるだろうけど。

この線路の両側には九頭竜川の支流や用水路がたくさん流れていて、釣りの場所には事欠かなかった。
フナやコイ、ウグイ、たまにナマズやスッポンなどが釣れた。
見たとおり、冬になると非常に寒い風景となるのだが、これが自分の原風景のひとつであることは否定しがたい。

この歳になってようやくそのことを受け入れられるようになった。
また、自分がいかに貴重な豊かな少年時代を送ったのか、あらためて思いかえすようになった。
この体験を物書きとしていまの子どもたちに伝えていくことも自分の仕事のひとつなのではないか、と最近はなんとなく思いはじめている。