午前10時から現代朗読基礎講座の今期2回め。風邪による欠席1名、連絡なしの欠席1名。
こんにちにおける朗読技術と称しておこなわれている放送技術の成立経緯と、その具体的内容についての解説と実践。
この技術を朗読「表現」としてどのように扱うかについての解説も。
最後に全員、ひとりずつ読みを聞かせてもらう。
共感的なリスニング・エチュードを使って。
午後3時から昼ゼミ。
各自のニーズにしたがって進行。
まずは31日の夜におこなうてんトコロ&山田みぞれのネットライブの稽古。
ふたりともいろいろ工夫してきて、かなりおもしろくなってきた。
私は音楽演奏で参加するつもりだが、ふたりのおもしろさを壊さないように、できればより引き立たせるようにしたいものだ。
佐藤くんが漱石の『それから』を読んだ。
ちょっと思いついて「気にかかり朗読」という演出をつけてみたら、これがめっぽうおもしろく、また佐藤くんもそれにうまく対応してくれたので、これはいつかどこかでやってみたい。
植森さんが賢治の「虔十公園林」を読んだ。
独特の雰囲気のある読みで、いいんだな、これが。
植森さん主催の音読と朗読のワークショップを、ホットケーキで話題の梅丘〈リトルツリー〉で次の火曜日に開催する。
詳しくはこちら。
休憩時間に植森さんが〈リトルツリー〉で行なうための音読ワークの呼吸法などを、みぞれちゃんや古川さんや奥田くん相手に稽古していた。
午後6時からテキスト表現ゼミ。
今回のテーマは「初恋」。
昼ゼミから引きつづき、植森さんとみぞれちゃんが参加してくれた。
作品を読んだあと、作品のプロット作りについての解説と練習をやってみる。
みんなであれこれ、プロットの作り方を実践してから、できた設定をそのまま次回の作品テーマとする。
小説というのは、プロットが命なのではない、そんなものは表現の素材にすぎなくて、そこからいかに身体性をテキストのなかに立ちあげていくのかが大切なのだ、という話をする。