2013年1月21日月曜日

ルーティーンを守ることから創造性が生まれる

photo credit: Rick McCharles via photopincc

すでにいろいろな人が言及していることなので、いまさら私がいうこともないと思うけれど、自分自身へのメッセージとして書いておくことにする。

古今東西の芸術家や表現者は、とかく、自由奔放な性格で気ままな生活をしていたというイメージがなぜか定着しているけれど、実際にはまったくそうではない。
すぐれた仕事を残すには、気ままで放埒な生活では不可能なのだ。
それはやってみればわかる。
私も自律が足りないために、思うような仕事ができずに悩んでいる者のひとりだ。


テキストであれ音楽であれ絵画であれ、その他さまざまな表現の世界では、創作のインスピレーションはとても微細な信号としてやってくる。
それをキャッチして、大事に育て、作品に仕上げていくのが、アーティストの仕事の主要部分といっていい。

やたらイベントが多く、乱雑で、変化にまみれた生活をしていると、微細なインスピレーションをとらえることなどできない。
毎日、ルーティーンをこなし、静かで変化の少ない生活を守っていなければ、微細な創造的信号をキャッチできない。

多くのアーティストが、毎日、決まりきった退屈な生活を送っていたことはよく知られている。
決まった時間に起き、決まった食事をとり、コーヒー豆の数をかぞえ、おなじ散歩道をおなじ時間に通る。
儀式のようにルーティーンをこなし、創作に向かう。
そんな生活のなかで「ちらっ」とあらわれてくるインスピレーションを確実にキャッチし、人生の真実に肉薄するような表現作品をものにする。
多くの名作はそのようにして生まれた。


私もいま、人生の終わりにさしかかって、どのように最後の作品を残せるかということばかりをかんがえている。
ルーティーン。
これがもっとも重要だ。
起床時間、食事、身体を鍛え本を読むこと、決まった時間に机に向かうこと。
生きる「意味」を大切にするためにも、いまいちどルーティーンを見直してみたい。


夜は午後10時までに眠りにつく。
朝は午前4時すぎには起きる。
起きたら、脳みそがフレッシュなうちに「創作仕事」に取りかかって、5時から8時くらいまでは集中したい。
そのあと、ゴミ出しだの、朝食だの、必要なことをこなして、プールに行けるときは行くし、行けないときはウォーキング(身体を動かすことは大切だ)。

日中は講座やワークショップ、人と会ったり出かけたり。
夕方から夜は講座・ワークショップ、もしくはそれがなければ本を読んだり、映像を見たり音楽を聴いたり。
ようするに、早朝の時間帯が勝負ということだな。


明日からあらためてやる。
つまり、今夜は10時に寝る(笑)。