2013年1月13日日曜日

即興演奏のエチュード「どちらの音が高いか」

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即興演奏のエチュード No.2「どちらの音が高いか」

ピアノを弾く人をひとり決めます。
残りの人は音を聴きます。
ピアノに向かった人は、任意の鍵盤をひとつえらび、音を鳴らします。
残りの人はその音を身体にしみこませるようにじっくりと聴きます。
音が完全に消え、なおもしばらく時間をおいてから、ピアノの人はもうひとつの任意の鍵盤(前の鍵盤よりすこし離れた場所)をえらび、音を鳴らします。
前の音より高い音、低い音、どちらでもかまいません。
聴いた人はその音が前の音より高いか低いかを判断します。
そして高いならどのくらい高いのか、低いならどのくらい低いのか、しっかりとイメージしてとらえます。


このエチュードは即興演奏にとって重要だ。
自分が鳴らした任意の音が、つぎにどこに行きたがっているのかを自分のなかでイメージするところから即興演奏は始まる。
高いところへ行きたがっているのか、低いところへ行きたがっているのか。
高いとしたらどのくらいの高さなのか、低いとしたらどのくらいの低さなのか。
それがイメージできるようになれば、もう即興演奏ができるようになるといって過言ではない。