2013年1月5日土曜日

あさっては新春新進即興演奏ショー(早口でつづけて3回)

私の正月は今日で終わり。といっても、書類の片付けやら書き物やら告知やら、雪かきやらは毎日やっていたので、完全に休んでいたわけではないが。
明日は東京にもどって、2013年の活動を本格始動する。

今年の最初のイベントはあさって7日の新春即興ライブだ。
下北沢の〈アポロ〉というジャズバーで、私はここは初めてだ。
ボイスパフォーマーの徳久ウイリアムくんがここに話をつけてくれた。

そもそもことの始まりは、名古屋の位里ちゃんとの話だった。
私は名古屋での活動がけっこう長く、そこそこたくさんやってきた。
なかでも2009年と2010年にかけてやったウェルバ・アクトゥスの活動はかなりおおがかりなものだった。
じつはこれを機に名古屋でも現代朗読の拠点を持ちたいという望みがあった。
が、残念ながらウェルバ・アクトゥスの活動は諸事情から霧散し、継続ができなくなった。

それでも名古屋での活動拠点を作りたいという私の思いは消えず、位里ちゃんに相談したのだった。


なぜ私が名古屋にこだわるかというと、名古屋には榊原忠美がいて、朗読と音楽のパフォーマンス活動を始めたのはそもそも彼がいたからだった。
それはいまでもつづいていて、30年近い付き合いになっている。
また、妹や息子が名古屋に住んでいる、というプライベートな事情もある。
榊原との長年の付き合いで生まれた知り合いも多いし、ウェルバ・アクトゥスの活動で生まれたつながりもたくさんある。
なにより、名古屋の人からとても大事にしてもらっているという実感がある。

位里ちゃんはいつも私のブログを読んでくれていて、とくに最近は「即興演奏法」の話がお気に入りのようだ。
「これ、絶対おもしろいよ」
といってくれている。
そのへんを核にして名古屋でまず知名度をあげられないか、という。
私には位里ちゃんのかんがえはよくわからないけれど、事情通の位里ちゃんの助言にはしたがおうと思っていた。

名古屋でまず即興系のライブをやろうよ、と位里ちゃんはいう。
わかった、ということになった。
位里ちゃんはアバンギャルドな音楽シーンにも出入りしていて、名古屋で即興系といえば臼井康浩さんをはずすわけにはいかない、まず彼とセッションしなさいよ、という。
名前は聞いたことがあるけれど、一度も演奏を聴いたことがない。
けれど、位里ちゃんがいうんだから、やってみたいと思った。
しかし、臼井さんは全国をライブ行脚しているばかりか、世界を股にかけて活躍している方で、おそろしいほどのライブをこなしている。
私のような無名のピアノ弾きとやってくれるだろうか。

調べてみると、なんと臼井さんは私の知り合いの徳久ウイリアム氏とちょくちょくセッションをやっているではないか。
ほかにも、いつも遊んでもらっているフリージャズピアニストの板倉克行さんつながりの即興系ミュージシャンとも、多くの関わりがあるようだ。

私はさっそく徳久くんに連絡して、臼井さんとのセッションを組んでもらえないかと頼みこんだ。
こころよい返事をもらって、今回の〈アポロ〉のライブが実現した。


臼井さんのギター、徳久くんのボイス、私のピアノ、それに朗読の野々宮卯妙が加わって、即興セッションがあさっておこなわれる。
臼井さんと徳久くんの組み合わせ以外はほとんど初顔合わせといっていい。
それがなにも決めごとなしの即興セッションをおこなう。
なにが起こるかまったく予測できない。

朗読では私のテキストを使ってもらうことにした。
その場のくじ引きで演奏の組み合わせを決めよう、などという素っ頓狂だけどおもしろい案も出ている。
予定調和はまったくなしの、出たとこ勝負、全身全霊を投入しての渾身の新春セッション。
絶対おもしろいことまちがいありません、などと無責任な保証はできないし、私自身もどうなるかわからないのだが、うまくいっても、コケても、あるいは奇跡が起こっても、すべて受け入れて楽しみ、2013年の糧としようとおもっている。
都合がつく人はぜひおいでください。
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