2012年10月16日、火曜日。
豊田市足助の交流館にてサヤ佳ちゃんの語り公演、そのピアノ演奏でのサポート、一日め。
午前9時、会場入り。
足助の交流館は客席300人くらいと、こじんまりしたホールながらも、設備が整った大変使い勝手のよいいいホールだ。
ピアノもヤマハのフルコンサートが置いてあって、びっくり。
音響と照明に入ってくれた名古屋の共立の方ふたり、会館の方ふたり、それから校長先生とか教頭先生にご挨拶。
今日と明日の公演は、足助地区の各小学校の生徒たちを3公演に分けて来てもらって、聴いてもらうという企画だ。
音響と照明の調整のあと、スタッフとの進行打ち合わせ。
そしてリハーサル。
終わったらもうお昼近くになっていた。
お昼をゆっくり食べている時間がないので、近所のレストランからコーヒーとケーキを届けてもらって、いただく。
その間に客席には子どもたちがやってきて、びっしり席が埋まった。
午後1時すぎ、教頭先生と担当の先生が挨拶をして、公演が始まる。
前半40分はサヤ佳ちゃんひとりによる語りのみ。
いやいや、すごいな。
小学一年生から六年生までの子どもたちをまったく飽きさせることなく、最後までひとりで語りきった。
10分間の休憩の後、私が入って後半の40分。
私のピアノ演奏からスタートして、アイヌ民話の「エゾイタチの女神」をサヤ佳ちゃんが語る。
私はバックのスクリーンに映し出される映像とサヤ佳ちゃんの語りを聴きながら、即興でピアノをつけていく。
つづいて、私が主導して賢治の「雨にも負けず」を子どもたちといっしょに音読。
そのあと、私とサヤ佳ちゃんのかけあいで、「雨にも負けず」のピアノと朗読のセッション。
最後はこの10年間ずっと語りついできた名作「いのち」をやって、終了。
終わってからお母さんと、たったひとりで40分×40分のステージをやれるようになった成長ぶりは、ほんとにすごいことだよね、と話した。
知的障碍を持ちながら、10年間もコツコツと練習を重ね、活動をつづけてきたこの母娘を、私は本当に尊敬している。