2012年11月20日火曜日

槐多朗読 Vol.6 レポート

2012年11月19日(月)夜、明大前のブックカフェ〈槐多〉にて「槐多朗読 Vol.6」がおこなわれ、無事終了した。
ご来場いただいた方々にはお礼をもうしあげます。
残念ながらご来場いただけなかった方々は、次の機会にぜひ。

昨日は午後からげろきょの昼ゼミをやっていたのだが、みぞれちゃんがそのまま残って「槐多朗読」にも来てくれるというので、荷物運びを手伝ってもらうことになった。
たすかるー。
槐多はピアノがないので、毎回演奏機材を運ばなければならないのだ。
最小限の機材とはいえ、キーボードもあるし、ひとりで運ぶとなると気がめいる。
しかも歩きだ。


午後6時すぎ、もう完全に日が落ちたなか、みぞれちゃんとふたりでえっちらおっちらとひと駅半、明大前まで歩く。
着いたら槐多には工藤くんと海野さんがいた。
さっそく演奏機材のセッティング。

KORGのシンセX-50とMacBookAirをつないで、音源はシンセとMacのMainStageとLogicに仕込んだサンプリング音、それらをミニミキサーを通してBOSEのモバイルスピーカーから出す、という最近の定番モバイルセッティング。


午後7時半、最初にカルメン・マキさんがいらした。
ひさしぶりにお会いする。
パソコンが完全にいかれてしまったとのことで、ぜひMacにしましょうとおすすめしたところ、
「買いに行くの、付き合ってよ」
ということで、今度ご一緒することになった。
Windowsマシンを買うのに付き合いたくはないけど、Macなら喜んで。

2月にここのホールでいっしょにやるダンサーのキム・ウィシンさんが来る。
するとマキさんがびっくりする。
ふたりは知り合いなのであった。
そもそもキムさんが最初にげろきょと知り合うきっかけを作ったのはマキさんのツイートらしく、キムさんはそのことをわかっていたが、マキさんは知らなかったので「びっくり」というわけだ。

ほかに何人かのゼミ生や、講座を受けてくれたことがある人や、まったく知らないけれどわざわざ電話で予約して来てくれた人など、しかし客席にやや余裕がある状態でスタート。
このくらいが私にはちょうどいい感じだったし、お客さんも窮屈な思いをせずにすんだのではないかと思う。
いっそのこと、ここでやるときは定員を15名くらいにしてしまおうかな。

8時すぎ、スタート。
野々宮卯妙の作品タイトル読みからはいって、私がすぐに演奏にはいる。
そこからはすべて即興、リハーサルは一度もしなかった。
昨日のセットリストを掲げておく。

1. 童話『五つの夢』「天の尿」
2. 『夢十夜』「第五夜」
3. 童話『五つの夢』「女の眼」
4. ふたつの夢「ひとつめの夢」
5. 童話『五つの夢』「しゃっちょこ立の踊り」
6. 『夢十夜』「第八夜」
7. 童話『五つの夢』「女の頬ぺた」
8. ふたつの夢「ふたつめの夢」
9. 童話『五つの夢』「ダイヤモンドのしらみ」
10. 村山槐多「いのり」

童話は村山槐多の作品、『夢十夜』は夏目漱石、そして「ふたつの夢」は私の作品。
全75分くらいのパフォーマンスを野々宮は休みなく一気に駆けぬけた。
最後の「いのり」では質のいい、気持ちのいい、しかし多彩な色と音に満ちあふれた「沈黙」がおとずれた。

終わってからみんなとよもやま話。
10時に撤収し、今度は照井数男に荷物運びを手伝ってもらって、羽根木の家までもどる。

次回の「沈黙の朗読」は同じ場所だが、上の〈キッド・アイラック・アート・ホール〉を使って、2月22日(金)昼・夜の2回公演をおこなう。
次回は私の「初恋」という作品を用い、ダンスのキム・ウィシンさんにも加わってもらって、アーティスティックな雰囲気でおこないたい。