今日は北陸の実家に帰省するための移動日。
羽根木(新代田)から渋谷、品川経由で羽田空港へ。
JAL便で小松へ。
昨日からくずれていた天候は、回復して気持ちのいい天気に。
寒くはない。
紅葉が真っ盛り。
「音読日めくり」が満一年で終了するのを受けて、そのあとをどうしようかとかんがえている。
ひとつアイディアがあるのだが、それはまたさらに自分の首を締めることになるのではないか、いやそうではなく、自分の仕事として意義のあることなのではないか、などいろいろと迷っている。
しかし、ひとつだけ確かなことは、いま読んでくれている人たち、朱鷺さんをはじめとしてそれを音声化してくれている人たちに、「音読日めくり」のその後をなんらかの形でつながっていきたい、という思いが強くあるということだ。
30代に職業作家として消費され、消耗し、40代のはじめに商業小説の世界から足を洗った。しかし、パソコン通信の世界で消費されて消耗し、その後10年近く自分の確固たる道を見つけることができなかった。
ある知り合いからは、
「水城さんってくすぶっている感じだよね」
といわれた。
しかしその間に、現代朗読の核を作り、音楽の勉強も休まず深め、現代思想や心理学の勉強も独学だがおこない、テキスト表現もあたらしい展望がひらけて、表現についての「統一理論」ともいうべき信念をつかむことができた。
現在55歳。
もう若くはないが、老いてもうなにもできない、というわけでもない。
むしろ気力・体力は充実しているし、さまざまなことに理解が深まり、若いころにはできなかったことの多くができるようになっている。
自分では「脂がのっている」時期のように感じている。
とはいえ、そうたっぷりと時間が残されているわけでもない。
いまやらずにいつやる、という気分だ。
というわけで、みなさん、私に仕事をさせてください。
よい仕事をしたいのだ。
仕事に集中できる環境をなんとか確保したい、というのが、いまの私の切実な望みだ。