2012年11月29日木曜日

復活の日、ソロパフォーマーの誕生

という小松左京のSF大作があった。映画化されて、同時に陳腐化されてしまったけれど、原作は名作であった。
それはともかく、朝起きたら身体のなかから毒気がすっかり抜けているのをはっきりと感じた。
まずお腹がすいている。
そしてお腹ももう痛くない。
体調を崩していた丸二日間に落ちてしまった体力を戻すには、たぶん三日くらいはかかるのでまだ油断はできないけれど、ひとまずは安心。

今日は羽根木の家で「お母さんのための音読カフェ」通称ママカフェの日。
これは藤沢さんをはじめ、女性ボイスセラピストたちが自主的に運営してくれているので、私はノータッチ。
信頼できる皆さんにお任せできる安心を感じている。
もちろん、なにかあればいつでもサポートすべく待機しているので、いつでも呼びつけてね>運営のみなさん。

あさって12月1日は12月の音楽塾全3回の1回め。
音楽塾はいよいよ、実技にはいっていく予定。
楽器を演奏したことがある人もない人も、楽しんで即興演奏ができるようになる手がかりをそれぞれが持てるようにすることが目的。
音楽演奏を自由に楽しみたいという人はみんなおいで。

年末は現代朗読協会の一大イベント「KIDS IN THE DARK 〜 冬の陣」がある。
12月はこれがメインイベントとなるだろう。

そして寝込んでいるあいだに、うれしいライブがふたつ決まった。
1月7日に下北沢のジャズライブバー〈アポロ〉で、私と臼井康浩(g)、徳久ウイリアム(voice)、そして朗読ゲストの野々宮卯妙による即興音楽と朗読によるライブ。
1月27日には、やはり下北沢の老舗〈レディジェーン〉で、朗読の野々宮卯妙がリーダーで、私がピアノ、ゲストにチェロの翠川敬基を迎えての、朗読と即興音楽によるセッション。

そのあとには2月22日にも〈キッド・アイラック・アート・ホール〉での沈黙の朗読「初恋」が、朗読の野々宮卯妙、ダンスのキム・ウィシン、私が作・音楽・演奏で開催。

朗読パフォーマーとして野々宮卯妙ひとりが突出している観があるが、もちろんこれも必然の結果で、なにしろ彼女はあちこちのライブにチャンスをとらえては出まくっていて、そのたびに力をつけてきた。
また、しつこく(失礼、これはホメ言葉)私に食いついては、表現についての考え方と瞬発力と体力をつけてきた。
立派なソロパフォーマーであり、朗読家として胸を張ってどこへでも出られるだろう。
お客さん3人のライブだろうが、1000人入る大ホールだろうが、それなりにやりのけるはずだ。
彼女に関しては「指導」の時期はもう終わった。
「演出」としてのおなじ対等な立場である表現者として、いっしょにパフォーマンスを作っていく楽しみが、これからはある。

同様に、げろきょからはまだまだソロパフォーマーとしてポテンシャルを秘めているメンバーが何人もいる。
野々宮につづけ、といいたい。
全員にそれを求めているわけではない。
それぞれのニーズを大切にしたい。
しかし、本気でパフォーマーをめざしたいなら、それもまた全力でサポートするよ。