池袋の「介護予防アーティスト講座」から羽根木に戻ったあとは、19時から「水城ゆう音楽塾」だった。
音楽塾も今回で4回めとなる。
毎回テーマを決めてすすめているのだが、今日はこんにちのポピュラー音楽の基礎となったといってもいいジャズという音楽の発生とその特徴について、重点的に解説してみた。
西洋音楽の音階の話からはじめて、コード(和音)の仕組みとその機能の話、そしてジャズではコードがどのように複雑化していったのか、またアフリカ黒人の固有の音階である「ブルーノート・スケール」がジャズやロックにどのように食いこんでいったのか、といった話を、ピアノを弾いて実例を示しながら進めた。
自分で話しながらおもしろいのだが、聴いてくれたみんなもおもしろがってくれていて、それが楽しい。
終わってから質問がどんどん出てきた。
その質問に答えるために、自分も考えるのだが、その過程であらたな発見や気づきがあっておもしろい。
今日は、日本の固有の音階の確認と、そうではないのに日本的旋律を持っている「唱歌」についての発見があった。
唱歌が西洋音楽の構造で作られているにもかかわらず、なぜ日本的情緒を感じられるのか、その答えの一端が見つかったような気がする。
ジャズの発生にからめて、コード、ブルーノート・スケールのほかに、リズムの話もしたかったのだが、時間がなくて次回にまわすことにした。
かんがえてみれば、リズムだけでも相当深い話になる。
独立した講義にしてもいいか。
次回の「水城ゆう音楽塾」は来週11月18日(日)午後7時から、羽根木の家で開催します。