現代朗読協会のゼミ生といっしょに、たまに「オープンマイク」というシステムのイベントに出ることがある。
これは文字通り、マイクをだれにでもオープンにして、だれもがその店のステージで歌ったり演奏できるようにするシステムで、原則的に申し込めばどんな人、どんなグループでもステージに立てる。
げろきょで最初にオープンマイクに出たのは、数年前のことで、立川にある〈クレージージャム〉というライブハウスだった。音楽のライブハウスで、私たち以外は全員がギターソロや弾き語りの人たちだったが、オーナーが朗読でも大丈夫ですよと快く受け入れてくれたので出演してみた。
それが大変楽しかったのだ。
最近、近所ということもあって、下北沢の〈Com.Cafe 音倉〉のオープンマイクに一度出演させてもらった。そしてまた、今夜も出演することになった。今年初めての音倉のオープンマイクの日だ。
出演者リストを見たら、けっこうたくさんの人が出るようで、私たち以外は音楽演奏や歌の人たちだと思う。それにまじって朗読パフォーマンスをやるわけだが、私は音楽と朗読をとくに区別していない。実際、私はピアノを弾くわけだし。
演目は太宰治の「貨幣」と「悶々日記」を組み合わせたテキスト。これを現代朗読でやる。やること自体も、お客さんの反応も、楽しみなのだ。