2012年1月25日水曜日

住みにくい街に住む

東京に雪が降った。
まあたいした雪じゃない。5センチとか10センチとか、そんなもん。
私が生まれ育ったところは、2メートルとか3メートルが常態の土地だ。いまさら雪に驚くことはない。
それでも、ニュースでは「東京で大雪」なんていっていて、転倒やスリップ事故で大騒ぎになっている。
たしかに歩けば、東京の道もそれなりに危険だ。日陰になっている道は、降った雪が凍結してすべりやすい。これは慣れていない人には危ないだろうと思う。
自分の歩き方も、無意識に変化している。東京歩きではなく、自然に雪国歩きになっている。すなわち、歩幅は小さく、靴底はなるべく地面に並行にして慎重につける。坂道はさらに慎重になり、すべすべした路面を避けて、雪が積もってギザギザしているような場所を選んで歩く。
一番いいのは、雪国仕様の靴底の靴やブーツを履くことだが、東京でそれを売っている店は限られているだろう。
それにしても、冬は凍結する零下から夏は35度を超える猛暑まで、これほどの振り幅の大きい土地は、決して人の住みやすいところとはいえないだろうな。世界には一年を通して気温が20度プラスマイナス5度前後、なんていう土地があるらしいから。