下北沢のライブカフェ〈Com.Cafe 音倉〉が時々やっているオープンマイクに、ひさしぶりにげろきょで出演してきた。
ひと組15分の枠なのだが、私たちは2枠をもらって、ぶち抜いて30分の音楽と朗読のパフォーマンスをやらせてもらった。
演目は太宰治の「貨幣」と「悶々日記」を組み合わせた複合テキストで、出演は山田みぞれ、野々宮卯妙、佐藤ピリカ、なおと、ピアノ演奏が私。
夜7時からスタートしたのだが、私たちは最後の組。私たちの前に8組出演して、いずれも音楽演奏。ギターやピアノの弾き語りだったり、演奏だったり。バイオリンの方もいた。いずれも15分の枠で3曲演奏。どの組も例外がなかったので、ちょっと奇異な印象を覚えたほど。
音楽って、いつのまに1曲5分くらい、ということになったっけ?
そして、最後が私たち。
まあそうでしょうね。耳慣れた感じの音からあまり逸脱しない音楽演奏の方たちの間にげろきょのパフォーマンスがはさまると、とても異様な感じがするに違いない。
終わってから思ったことだが、普通の音楽のオープンマイクの場に乱入するのは、以後、すこし考えた方がいいかなあ、と。
私たちが始まると、それまで演奏の合間にも談笑していた方々(ほとんどが出演者やその関係者だった)は全員、静まりかえってしまった。よくいえば釘付け。きっと度肝を抜かれたんだろうと思う。
一方、やっている私たちはやりたい放題。楽しくてしかたがない。自由に、集中して、いつものパフォーマンスを展開。
この模様は記録してあるので、近いうちにYouTubeにupしようと思う。
ほかにゼミ生も何人か観に来てくれたこともあって、とても楽しかった。そしてあたらしい演目がひとつ生まれたと思った。
これはあらためてまたどこかで、さらに洗練した形に絞りこんで再演してみたい。