人には「人とつながる時間」と「自分ひとりになる時間」の両方が必要だ。とくにこの年齢になると、人とつながる時間を確保しつつ、同時にひとりになる時間の確保がとても大切になる。
だれかとつながっていない人はとても孤独だ。生きている意欲さえ失われる。だれかとつながりたいという欲求のために犯罪すら犯してしまう人がいる。幸い私はげろきょというたくさんの人と共感的につながることができる場がある。とても幸せなことだと思う。
と同時に、孤独な時間も必要なのだ。
人からいわせればなにを贅沢な、ということになるのかもしれない。が、人とつながると同時に、自分自身と向き合う時間がなければ、なにも生むことができない。オリジナリティは完全な孤独からしか生まれてこない。
若い頃は人とつながる時間のほうが重要だったが、年齢を重ねるにつれ孤独にすごす時間がより大切になってくる。これは私だけかもしれないが、有限の時間のなかで生産をつづけていくためには、どうしてもひとりの時間を確保したいのだ。
共感と生産。
いずれにしても、その両方を与えられている自分は幸せなことだ。それゆえに次世代に伝えていきたいことがたくさんある。