2013年4月9日火曜日

執筆用のMacBookは15インチより13インチのほうがいい

音楽編集、音声編集、映像編集が必要なのでメインマシンとして MacBook Pro 15インチを使っている。
持ち歩くには少々重いので(それでも収録作業が必要なときなどはけっこう運ぶこともある)、たいていは自宅の仕事机に置いてある。
帰省するときも、重いけれどがんばってリュックにいれて持って帰っている。

持ち歩き用に以前は MacBook Air を使っていたが、まだ内蔵ストレージが64GBとか128GBしかなかったころなので、映像や音声の作業をするにはメモリが足りなかったのと、やはりPro に比べればスペックがやや物足りないのとで、結局 MacBook Pro 13インチとチェンジして、いまは毎日13インチを持ち歩いている。
Airよりは重いけれど、15インチよりは軽い。

MacBookをiPadに置き換えられないかと考えたこともあるけれど、文字入力が多いことと、音声・映像編集があるので、私にはどうしてもMacBookのほうがいい。
というわけで、いまの私は仕事場に MacBook Pro 15インチ、持ち運び用に MacBook Pro 13インチ、ほかにiPhoneという布陣がメインとなっている。

ところで、先日たまたま作業が錯綜して、二台のMacBookを仕事机にならべていたことがある。
15インチのほうで映像編集だったか音声編集だったか、13インチのほうでメールの返事をしたり執筆したりしていた。
そのとき、ふと気づいた。
まとまった文章を書くには、13インチのほうがずっと効率がいい。
なぜか。

キーボードの大きさのせいかと思ったが、実は大きさはまったく変わらない。
キーピッチもキー配列もまったくおなじだ。
15インチのほうが大きく見えるのは、キーの周辺の部分が広いだけで、キーの部分の大きさはまったく変わらない。
私が持っているMacBookにかぎっていえば、13インチのほうが15インチよりより軽いタッチのような気はするが、大差はない。

違うのは、画面の広さだ。
私は老眼なので、文字の大きさを14ポイントくらいにして(それでもなおかつ老眼鏡をかけて)文字入力をしている。
当然、ひとつの画面に表示される文字数(情報量)は少なくなる。
これがじつは効率をあげるのではないか。
そう思うのには過去の経験がひとつある。

ヒューレットパッカードのHP-100LXというパームトップコンピューターの名機があった。
非常に愛用していて、どこへ行くにもそれを持ち歩いていた。
ちいさなキーボードだったが、それでプチプチと文章入力ができた。
そしてなぜか執筆がはかどったのだ。
小さな画面に表示されているある一定の文章の量と、小さなキーボード。
アリスが不思議の世界にまぎれこんだように、そのミニマルな世界にはいりこんで文章を書くのは、なぜか楽しかった。
その感覚を思いだした。

執筆するには画面は小さいほうがいい。
そういえば、iPhoneにブルートゥースキーボードをつないで、小さな画面に文字入力しているときもなぜかはかどった。
かんがえてみれば、手書きでものを書いていたときも、たった400字しか書けない狭小な原稿用紙という世界に向かい合っていたのだった。