2013年4月13日土曜日

奇跡の13日

明日は早朝から移動日だし、今日も朝からみっちりつまっていた一日だったので、早々に寝ようと思っていたのだが、これだけは書いておこうと思ってキーボードをたたいている。

午前10時から「朗読はライブだ!」ワークショップ全6回の、今日は最終日だった。
このワークショップはこれまで何度もやってきていて、今回がなんと13期となる。
つまり、これまで13回のライブをやってきたのだ。
思いかえすとどれも印象的で、感慨深い。

キッド・アイラック・アート・ホールを借りて現代朗読協会の本公演と合流するスタイルにしたのは、第11期からで、去年の夏のことだった。
その後、12期は年末に、そしてこの13期は来週19日と20日に開催する。
毎回内容が充実してきて、去年の年末公演では「これが現代朗読のひとつの完成形だろう」と思ったほどだが、まだまだ先はあった。
今回はさらに進化して、とても濃い内容となっている。
ワークショップメンバーもよくついてきてくれていて、ひとりひとりがとても個性的で、魅力的でもある。
午後1時に終了したのだが、最後の締めの話をみんなでしたときには、とても感慨深かった。

引き続き、午後2時から公演参加メンバーのゼミ生たちがやってきて、公演の稽古。
出演者の全員がそろう「奇跡の13日」と呼ばれる日となった。
通常はありえないことだろうが、公演前に出演者全員がそろうというのはめずらしくて、それはげろきょがみなさんそれぞれの生活や仕事などのニーズを大切にしているからで、そういう状況でもなんとか公演を成立させる工夫をしている。
今日も最初で最後の全員参加の稽古日だったが、やはり全員そろうというのはうれしいものだ。

しかし、いざ稽古が始まってみると、やばかった。
全員、自由すぎ!
作・演出の私ですら予想もしない読みや動きを次々とくりだしてきて、笑いと驚きをこらえることができない。
私もピアノ演奏で一応出演者のひとりなのだが、完全に観客側にまわって楽しんでしまいそうだ。
盛りだくさんの濃い内容で、お客さんがちゃんとついてこれるかどうか心配になるほどだった。
もうこうなったら、とことんやりぬくしかない。
私も覚悟を決めよう。
(写真は記録映像をヘッドマウントのカメラで撮る役割になったみぞれちゃんの勇姿。ちょっと目つきがやばいけど、これはシャッターチャンスのせいです。本当はみぞれちゃんはとてもかわいい人です)

現代朗読協会公式公演「キッズ・イン・ザ・ダーク〜春の宴〜」は来週19日(金)夜と20日(土)昼の開催です。
席に限りがあるので、予約はお早めに。
詳細はこちら

居残ったみんなが自主的な公演の準備をやってくれているかたわらで、午後6時からテキスト表現ゼミ。
初参加のみこちゃんと梓さんを入れて、いつもの奥田くんと植森さん、KATが参加。
小説における読者の視点、主観と客観、ストーリーが自動的に動きだすことの力、そういった話をした(ような気がする)。