私のような映像編集を専門的な学校などで一度も習ったことがない、編集の現場で働いたこともない、まったくのスタンドアロン・独学で試行錯誤してきたような者でも、そこそこちゃんと観られる映像が作れてしまうのは、ハードウェアとソフトウェアの著しい進歩のおかげだろう。
そしていずれも素人でも手が届く価格だ。
今回、明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉でおこなった現代朗読公演「キッズ・イン・ザ・ダーク 〜 春の宴」の映像記録を編集し、公開できる映像にしようとしている。
使った機材およびソフトウェアは以下のとおり。
Panasonic ハンディカメラ(私物)
Panasonic デジタル一眼(アイ文庫備品)
GoPro Hero3(借り物)
GoPro Hero2(借り物)
MacBook Pro 15インチ
Final Cut Pro
4台のカメラはすべてハイビジョン映像対応で、つまりデータサイズは膨大になる。
公演は約90分が2回。
90分 × 2回 × 4台 = 12時間
これをすべて MacBook Pro に取りこんで編集作業をおこなったが、内蔵HDD容量が足りなくなって、シーンをいくつかに分割して編集したり、編集しおえたものはすぐにレンダリングして吐き出し、元ファイルを外付けのHDDに退避したりと、めんどくさい部分もあった。
編集し終えてレンダリングしたものは、プロジェクトファイルごと削除してしまったのだが、あとで不備があって編集のやりなおしが必要だとわかったとき、ゼロから作り直さなければならないことが2度、3度とあって、やたら時間がかかった。
それでも、4台のカメラの映像をタイムラインにならべてあれこれとカット編集できるのは便利で、それが持ち運びできるラップトップコンピューター上でやれてしまうのだから、夢のようだ。
それにしても、映像編集は15インチ以上の画面の広さがないとやりにくい。
それは音声編集も同様。
軽くなったとはいえ、15インチはまだまだ重い。
しっかりコンピューターを背負える機能的なバックパックが必須だ。