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「ボイスセラピストに大切にしてもらっていること」で、音読療法ではセラピスト個人の臨機応変な即興性を大事にしていることを伝えたが、もうすこし補足しておきたい。
音読療法の技術と知識を身につけてもらったら、セラピストそれぞれの裁量にしたがって臨機応変にプログラムを組み、またそれぞれの個性や特技を生かしてクライアントのお役に立ってほしいというニーズが音読療法協会にはある。
基本的なニーズだが、それはあくまで「音読療法の中核理念をしっかり守った上で」という但し書きがつく。
音読療法の中核理念をここで列挙はしないが、いずれも次のような基本的な姿勢に支えられている。
・実証/検証可能で具体的な方法を用いる。
・すでに実証/検証されている客観的な所見にもとづいた方法を用いる。
・論理性と客観性を重視する。
このような理念のもと、たとえばいわゆるスピリチュアル系の考えや手法は音読療法には取りいれない。
前世、血液型、占い、霊気、予知といったものは、音読療法には用いない。
といって、これらの活動を否定するものではない。
あくまで「音読療法の中核理念では」用いない、ということだ。
したがって、たとえば音読療法士の資格を取得した人が、自分のセッションの個性として占いと組み合わせたりすることまでは否定しない。
ただし、その場合、占いと音読療法の理念とははっきりと区別してクライアントに伝えてほしい、というのが音読療法協会からのリクエストである。
音読療法の中核理念の論理性と客観性が保証されるかぎりにおいて、セラピストが自分の個性やオリジナリティや信じるところを利用する分には、それを容認するというのが、音読療法協会の基本的姿勢である。
以上、多少わかりにくい面があるかもしれないので、不明を感じた場合は、オーガナイザーや音読療法マスターに直接問い合わせてほしい。