2012年9月20日木曜日

私のやりたいこと、いま大切にしていること

毎日、ブログのコメントや、Facebook、ツイッター、Google+のリプライ、メールなど、私宛に多くのメッセージをいただく。
ちゃんと数えたことはないが、メールの数だけでも毎日処理しているのは200通か、それ以上ある。
そのすべてに返信が必要なわけではないが、数十通は返信を書かなければならない。

私という時間パラメーターを抱えたリソースは他の人とひとしく有限であり、現時点で外部から流入してくるコンタクトすべてに対処することは物理的に不可能である。
外と対応するだけでなく、私の内部的にもやりたいことがたくさんあるしね。

なにをいいたいかというと、いただくコメントやメッセージすべてにリプライすることはできないが、私のリソースの余裕分を使って可能なかぎり読んでいますよ、ということです。
なので私から反応がないといってお怒りになることは、どうぞみなさん、ご容赦いただきたい。
寛大な精神で見守っていただけることが、私にとってはもっとも心安らかなことだ。

時々整理して書きとめておかないと沈没しそうになってしまうので書くのだが、私がいま一番大切にしていて、つまり一番やりたいこと。
まず、げろきょこと現代朗読協会のこと。
げろきょメンバーとのつながりは私にとってもっとも大切なことのひとつで、なぜなら私の一番やりたいことの多くがここにつながっているからだ。

私の音楽は、いま、即興演奏が中心にあって、ソロプレイもあるが、共演者とのコミュニケーションで展開していくことがより重要だ。
音楽演奏家とも共演するが、それよりおもしろいと感じているのが朗読者を筆頭とする非音楽表現者との共演だ。

また私は小説や詩を書く人間でもあるが、それらは文字としていったん完結すると同時に、そこが出発点となって音声表現に立ちあげていくおもしろさも持っている。
つまり朗読表現。
私がものを書くとき、(こういうブログは別として)だれかに朗読してもらうことを想定していることが多い。

そして演出という立場でのげろきょメンバーとの関わり。
私の演出は自分のイメージを押しつけて「こうやって」と指示するのではなく、「あなたはどうやりたいの?」「あなたのなかにはどんな可能性が眠っているの?」という対話で進行する。
この手法を私は大切にしていて、それ以外の演出方法を用いるつもりはない。
共感的コミュニケーションで運営されているげろきょの場は、私にとって重要な表現の場となっている。


現代朗読の活動、とくに社会貢献活動から生まれたもののひとつに音読療法がある。
これはまだ生まれたばかりといっていいくらいだが、着実に広がりを見せつつある。
音読療法協会とボイスセラピストが育っていって、活躍の場を広げて多くの人に役立つのは、私の大切な望みである。

といっても、げろきょにとしても音読療法協会にしても、私は組織運営そのものをしたいわけではない。
もちろん組織がうまく運営され、維持したり、関わる人たちに必要な経費を支払ったりしていけるようになることは重要だが、その仕事自体は私の本質ではないと思っている。

組織運営については共感的コミュニケーションという方法に任せているので、なんの心配もしていない。
私はむしろ、現代朗読や音読療法の中心にある理念や方法について常に深くかんがえ、チェックし、必要なら改訂することが、自分の仕事の本質だと思っている。
つまり、エチュードを作ったり、ハンドブックを作ったり、教科書を書いたり、といったことだ。

このことに全力で集中したいのだが、冒頭に書いたようなわけで、なかなかこれだけに時間をさけるものではない。
これらのことから派生した仕事として、音楽制作や、人から頼まれる書き物仕事、オーディオブックの制作といったものもある。
毎日書きつづけている「音読日めくり」も大切なことのひとつだ。
また、自分自身の生活としてはささやかなグリーンを置いた自分の部屋でひとりですごす時間も大切だし、料理を作ったり、田舎に帰省するのも大事な時間だ。

私に関わってくれる多くの人とできるかぎり質のいいつながりを持ちつつ、自分のやりたいことをきちんとやれる時間をせいいっぱい確保していくことが、いまの私の最大の課題だ。