昼にふなっちが来て、羽根木の家の前で路上詩人の練習をやるというので、付き合う。
釣り用の折り畳み椅子をふたつ置いて、お客の悩みやエピソードを聞き、その人にふさわしい文言を即興的に紙に書いてプレゼントする、というもの。
一般客はまったく釣れなかったが、出入りするゼミ生やら関係者が客になって、練習に付き合った。
なかなかおもしろかった。
ふなっちが無責任に適当な感じで書く文言が、意外にその人にぴったりだったり、意表をついたりと、さまざまなパターンで楽しい。
午後3時から昼ゼミ。
てんトコロと玻瑠あつこによる「袈裟と盛遠」は、来月24日の朗読お茶会のための稽古。
非常におもしろく、クオリティが高い。
唐ちゃんによる紙芝居朗読。
いやいや、楽しいのなんのって。
まさにコミュニケーション。
佐藤くんは「動きながら読んでみたい」といったもんだから、すわとばかり、参加者がだれにも指示されないのに勝手に障害物になったり、進行方向に座布団をならべたりと、そのまんまライブパフォーマンスにできるようなおもしろいものができた。
これは少し整理して、年末の公演に正式な演目として採用したいと思った。
美子さんはスローモーション朗読。
スローモーションにも2種類あることを伝えて、練習してもらうことにした。
午後6時から夜ゼミ、テキスト表現ゼミ。
あい子さんの個人短編集を出すことについての相談と、それを含む次世代作家養成塾の方向性についての話をする。
月海ちゃんの作品は、オチがついてしまっていることがどうなのか、という議論。
佐藤くんの私小説のような作品を、今後どうやってクオリティをあげていくかという話。
きゃたおかさんの作品は夢オチについての議論。
ふなっちの作品は、月海風といっているのに、なにを書いてもふなっち風になってしまうことについて、それは大事にしてほしいという話。
奥田くんはなんだか新境地をひらいた作品で、丁寧にその感じを扱ってもらいたいというリクエスト。
ほかに幸代ちゃんの作品も、今日は不参加だったが、おもしろかった。
以上、非常にざっくりと、雑に、今日のテキスト表現ゼミの内容について。
実際には自分なりにひとつひとつの作品を丁寧に大切に扱ったつもりだし、これからもそうしていきたいと思っている。
終わってから、彩子さんが差し入れてくれたシャンパンをいただく。
おいしかった。
明日があるので、一足お先に失礼して、帰宅。