2012年9月5日水曜日

小林サヤ佳ちゃん、活動10年

先日、語りの小林サヤ佳ちゃんが愛知から打ち合わせとレッスンをかねて羽根木の家にやってきた。
10月16日と17日に豊田市足助の交流館で、近隣地区の小学生たちを集めてサヤ佳ちゃんの語りを聞くコンサートがおこなわれる。
私はピアノ演奏でそのサポートにはいる。

打ち合わせしながら、お母さんとしみじみ、サヤ佳ちゃんの活動をサポートを始めてもう10年めになるんだ、ということを話していた。
サヤ佳ちゃんが私のところに初めて来たのは、彼女がまだ14歳のとき、養護中学校の3年生だった。
それから10年、長い付き合いとなった。
そのことをうれしく感じる。

足助で語る作品をいくつか聞かせてもらった。
いずれも力のある語りで、まだまだ仕上げる余地はあるが、当日はすばらしいものになるだろう、それが確信できる。
そのあとで、宮沢賢治の「雨にも負けず」をどのようにやろうか、という話になった。
私はふと思いついて、私のピアノの即興と合わせたらどうなるか、やってみたくなった。

サヤ佳ちゃんはとても耳がよく、また音をすべて受け入れてそれに反応していく身体性を持っている語り手なので、やってみたらすばらしいパフォーマンスになった。
ピアノの音が全部聞こえていて、それに自然に反応していく。
まったく企みのない純粋な反応体として表現していける。
こういう語り手は稀少だ。

足助では小学生にしか聴かせられないので、ちょうど活動10年でもあるし、羽根木の家で10年記念イベントをやれないか、というお母さんからの提案があり、喜んでやらせてもらうことになった。
10月27日(土)におこなうことになった。