2011年11月4日金曜日

げろきょ祭り「ここから前に向かう歩みをはじめる」

予想外の、しかしおもしろく、楽しく、すばらしいことが次々と起きたげろきょ祭り「しもきた奇譚」も、午後6時半には全終了しました。
 お客さんとお別れし、すみやかに撤収。羽根木での打ち上げが待っています。
 打ち上げに参加できない人たちと下北沢で別れ、みんなでそれぞれ羽根木の家に向かいました。
 羽根木での打ち上げ宴会はもう手慣れたもので、買い出し組、準備組に分かれてたちまち豊富な食べ物と飲み物がテーブルに並びました。そして打ち上げスタート。
 まあ、そのにぎやかなこと。
 ちょうど木曜日の夜で、ビデオゼミの日だったので、Google+を立ちあげたら、たるとさんと、仕事のために下北沢で別れた小梨(福豆々子)さんが接続してきました。が、こちらはにぎやかすぎて、ほとんど音声が聞こえません。そこで、コンピューターをひとりずつ回して、それぞれ話してもらいました。
 大量の食べ物があっという間になくなり、ビールやワインも次々となくなり、追加の買い出し隊が出るほどでした。

 時間の都合で途中で帰ってしまった人もだいぶいましたが、最後にみんなに今回の公演の感想をひとことずつもらいました。
 私にとってはこれ以上ないうれしい時間でした。というのも、私は現代朗読協会を最初に作ったとき、このような集団にしようと思っていたわけではなかったので。まさかこんなすごい、すばらしい集団ができるとは夢にも思わなかったことです。しかし、私の意志とは関係なく、自然に、みなさんのニーズが合わさって、このような暖かく、共感的で、しかも次々と驚くようなあたらしい表現が生まれる場ができていたのです。
 このような場に自分が居合わせることができていることに、私は最高の幸福を感じています。そして、これはまだスタート地点にすぎないのではないか、とも思います。
 現代朗読協会は表現の世界ではまだほとんど知られていません。ライブや公演をやっても、いつも集客に苦労します。が、来てくれた人はかならずびっくりして帰っていきます。まったく観たこともないものを観るからです。
 げろきょはここからスタートして、閉塞感の大きいさまざまなジャンルの表現に風穴をあけていけるのではないかと思っています。その「前に向かう歩み」に、いまのメンバーと応援してくれるお客さんが付き合ってくれるとうれしいんですが。
(おわり)