2011年11月16日水曜日

げろきょ石巻ボランティアツァー報告(4)

(写真:三木義一)
 二日めの、3回めとなるボランティアイベントが始まりました。
 この日もたくさんの人が来てくれて、こちらの集会所は昨日より狭いので、席を作るのが大変でした。遠慮深い人が多くて、みなさん、後ろのほうから詰めていくので、あらたに入ってくる人が入口でぎゅうぎゅうになってしまいました。前のほうにとおすすめするんですが、なかなか前に来てくれません。さすがに窮屈なのでようやく前のほうにも座ってくれました。

 さて、二日めも唱歌の歌詞の朗読と唱和、呼吸法の伝授、朗読パフォーマンス、そして朗読エチュードでにぎやかに声出しと、ノリよく進めさせていただきました。
 初日と同様、最初は控えめだったり、警戒ぎみだった皆さんの表情が、時間がたつにつれどんどん明るく元気になり、全体がほがらかな雰囲気になっていくのは、こちらもとてもうれしいことでした。呼吸法もとても真剣にやってくれたので、今後の生活のなかでもきっと役立ててくれることと思います。

午前10時半から始まった午前中の部が1時間くらいで終わり、私たちも昼休み。近くのコンビニで昼食を買ってきて、集会所でみんなといっしょに食べました。
 午後1時からこの日2回め、計4回めとなる最後のイベントがスタートしました。
 最初はやや少なかったんですが、始めたらどんどん人がやってきて、途中からやっぱり満杯に。椅子や座布団をどんどん追加して、にぎやかになりました。
 4回めともなると、みなさんが楽しんでもらえることやウケがいいことがわかってきて、こちらの進行も手慣れてきました。しかし、これが最終回なのでした。だいたいこういうイベントやライブは、なじんできた頃が終わり、ということがよくあります。しかし、即興的にやっているので、それがまたいいのでしょう。
終わったら、皆さんにおみやげを持ってかえってもらいます。これは三谷産業が用意してくれた金沢のおいしいコシヒカリです。
 そういえば、三谷産業は震災直後から被災地の支援に動き出していて、今回イベントをおこなった仮設住宅にも、私たち現代朗読協会が行く前にも何度か行って、食器などの物資の提供をしていたとのことです。そのことを覚えていた方もたくさんおられました。私たちもまたここに来たいと思いましたが、私たちのことも覚えていてくれるかなあ。

 こうやって石巻での4回のボランティアイベントを終えて、私たちは帰路についたのでした。
 帰りの道中も楽しかったのですが、割愛します。午後9時前に無事に羽根木の家に到着。
 現地への交通手段と宿、イベントの告知、その他あらゆる面で私たちの活動をサポートしていただいた三谷産業株式会社と、その都平さん、東さん、高木さんには、本当に感謝します。ありがとうございました。
 また、カンパしてくれたり応援してくれたり、とさまざまな形で支援してくれた船渡川広匡くん、藤沢真弓さん、ほか現代朗読協会ゼミ生の皆さんにも、心からありがとうをいわせていただきます。
 みなさんの思いは、私なりに現地に届けることができたと思います。