いまだにiPadは購入する気になれないのだが、さすがに電子書籍をiPhoneで読むのは老眼が進んだ身としてはつらすぎる。かといって、公衆の面前で MacBook Air を広げる気にはなれない。
そんなとき、iPad使いでもあるケンちゃんから、Kindleを見せてもらう機会があった(両方持ってるなんてずるい)。
Kindleのことはもちろんだいぶ前から知っていたが、あまり興味を持てなかった。なぜなら、ブックリーダーに特化した端末ということで、iPadなどブックリーダーとしても優れているけれどほかにも楽器とかブラウジングとか、つまりコンピューターとしての機能がある端末に比べるとなんだか間抜けな感じがしていたからだ。
実際に見せてもらったら、悪印象が消えた。まず、画面が思ったよりきれいで、読みやすい。モノクロなのだが、反射式なので紙の印刷物を読んでいるような感じがある。もちろんバッテリーのもちも圧倒的だ。
そして軽い。この薄っぺらくて軽い端末のなかに何百冊もの書籍を詰めこんで持ち運べるというのは、かなりの魅力だ。
もちろんiPadだってそういう使い方ができる。が、バッテリーのもちや重量ではKindleにかなわない。そして、Kindleには6インチという小さなサイズのものがある。iPhoneよりは大きいけれど、iPadほどには大きくない。
Amazon.comに行っていろいろ見てみたら、Kindle touch というものに目をひかれた。
最近の機種では Kindle fire というものが話題だが、ネットでレビューを見てみると、あまり評判がよろしくない。しかしtouchはかなりの評判だ。
モノクロの反射式ディスプレイで、6インチ。軽量。バッテリーのもちもいい。そして画面にタッチしての操作が可能。ゆえにキーボードも不要で、その分小さくなっている。カバンに放りこんで邪魔にならないサイズ。
ほしい、と思った。
が、Amazon.comからは日本にKindleを発送してくれない。日本のアマゾンでは Kindle touch を売っていない。
いろいろ調べてみたら、Spear-Netというところのサービスを利用することで、Amazon.comからの商品を日本に転送してもらえるらしいことがわかった。
仕組みはこうだ。
まず、Amazon.comでアカウントを作り(私はすでに作ってあった)、Kindle touch を購入する。その発送先をSpear-Netで指定されたアメリカ国内の住所にする。これはSpear-Netにアクセスしてアカウント登録するとメールで教えてもらえる。
Amazon.comから商品が発送された旨のメール連絡が来たら、トラッキングIDをSpear-Netの所定の書式に書きいれて、転送依頼する。転送先はもちろん日本の自分の住所だ。
商品がSpear-Netのアメリカ国内の中継基地に届いたあと、それを日本の私の住所に国際宅急便で転送してくれる、というわけ。
Kindle touch は99ドルからあって、3Gタイプは149ドルだが、転送手数料を入れてもそう高くない。
追記:
いま見たら、ちょっと割高になるけれど、直接Amazon.comからアメリカ国外への発送サービスも始まったようだ。99ドルが139ドルになる。