2012年2月15日水曜日

2月の「ぴあののことば」が終わりました

毎月第三水曜日の昼に下北沢〈Com.Cafe 音倉〉でやっているランチタイムコンサート「ぴあののことば」、2012年2月の回が今日終わった。
2011年9月からやっているので、今日で6回めとなる。細々と半年やっているわけだ。私にこういう機会をくれつづけている音倉さんには心から感謝する。

今日はカリフォルニアから来日しているNVCトレーナーのロクシーと、バーバラとケンちゃんも来てくれた。
それから、時々音楽をやらせてもらっている朗読家の秋山雅子さんもいらしてくれた。ふと思いついて来てくれたそうで、うれしい。
マリコも来てくれた。
始まる直前になって、眉目麗しい若い男女のカップルが入ってきた。知らない人だ。こういう場合、ちょっと困った気分になる。おそらくデートで店に来たんだろうと思うが、ピアノ演奏や朗読がふたりの会話の邪魔にならないだろうか、と思うのだ。ランチタイムコンサートだと知らずにうっかり入ってしまったのではないか、と。
前回は演奏をまったく聴く気のないおばさん5、6人くらいの集団がいて、こちらがなにを弾こうが、なにを朗読しようが、熱演しようが、まったくおかまいなしに最後までちらりともこちらに注意を払わず、えんえんと自分たちでしゃべりつづけた。あれにはさすがの私もちょっと参った。
てなことを、いろいろと考えてしまうわけですよ。
しかし、今日のカップルは、意外なことに、演奏が始まると熱心に音に耳を傾けてくれ、曲が終わるとしっかりと拍手してくれ、朗読もかなり熱心に聴いてくれ、最後まで席を立つことがなかった。これはうれしかったね。

演目は例によって完全即興から。
朗読演目として「An Old Snow Woman」を用意していたので、なんとなく雪が降りしきるイメージから。ミニマル風のパターンから次第に曲想が変化していく感じ。こういう流れは好きなのだ。
二曲めは日本の古い歌の「ペチカ」。
朗読で野々宮卯妙に入ってもらって、前記の私のオリジナルテキスト。これは中越地震のときに「被災地に寄せて」とサブタイトルをつけて書いたものだ。今日はロクシーたちがいたせいか、野々宮は「意味」を手放し、とても音楽的に読んでくれた。こちらとのコンビネーションも気持ちよかった。
最後に私のオリジナル曲「Into Your Mind」を演奏して、終わり。
ロクシーもバーバラもとても喜んでくれて、うれしい感想をたくさんもらった。秋山さんも楽しかったといってくれた。マリコは久しぶりに私のピアノを聴けてよかった、といってくれた。
来月の「ぴあののことば」は3月21日。春も近づいてくるので、内容もいろいろと考えるのが楽しみだ。