iOSが動いているデバイスといえば、iPhone、iPad、iPod touch などだ。いまや全世界で億単位のユーザーがいるモンスターOSといっていい。
現在は iOS 4 だが、これが秋に5となる。
実はすでに、デベロッパー向けに iOS 5 のベータ版と開発キット(SDK)がダウンロードできるようになっている。しかし、本当の狙いは、未発表の iPhone 5 または iPad 3 だろう。
いろいろとうれしい機能が発表されている。
まず、ノーティフィケーション・センターというプッシュ通知機能。
現在はプッシュ通知は、メールを書いていようがゲームをしていようが、かまわず画面の中央にポーンと表示されてしまっているが、これが画面上部から引っ張り出すように表示され、ここから直接各アプリを起動できるようになるという。
これはうれしい。
ニューススタンドという機能では、新聞や雑誌をダウンロード購入できるとある。
現在は iBook Store や アプリ内から購入するようになっているが、これが独立するということだろうか。
そして、これは目玉っぽい機能だが、Twitter 機能がOSに標準装備されるという。
ようするに、アップルとTwitterが手を組んだわけだ。
このところ、とかくFacebookに話題が奪われがちだったが、これでTwitterは強力なアドバンテージを獲得したのではないだろうか。
写真や現在地やつぶやきをツイートしやすくなるのはもちろんだが、連絡先と連動して、連絡先に Twitter ID がある人のつぶやきを簡単に見ることができるらしい。
ネットブラウザのSafariも機能強化される。
リーダー機能が強化され、ブログなどを登録しておけば、複数間端末で「後で読む」登録ができる。私は現在はこれを「Reader」というアプリで実現しているが、これが標準装備になるわけだ。
また、タブ操作もできるようになる。
カメラ機能も大幅に強化される。
起動が高速化されるほか、ロック解除画面にカメラアイコンが設置され、直接起動が可能になる。
フォーカスと露出を別々にコントロールもできるようになるらしい。
ほかに、キーボードの表示位置が変えられたり、メッセージング機能が標準搭載になったりと、盛りだくさん。