2011年6月16日木曜日

朗読は身体表現であることを繰り返し確認している

今日のゼミは参加者が10人を超えてにぎやかだった。
うち、ひとりはオーディオブックリーダー養成講座からの参加者。もうひとりは今日から参加することになった新ゼミ生。
午後も見学というか、臨時参加の俳優の男性が加わった。

朝ゼミは、群読でのオーディオブック収録をめざしている宮澤賢治の「なめとこ山の熊」を使ってのエチュード。
毎回、群読エチュードをやっていて、そのたびに身体性が向上し、朗読のクオリティもあがっていく。が、毎回、スタート時点では、そのクオリティは低い。やっているうちに徐々にあがっていく。
今日は参加者が多かったので、いろいろなパターンをやれたが、多い分、難しい面もあったようだ。たぶん、とてもたくさん、身体のいろいろな部分を使ってもらうことができたのではないか。
後半は、前回同様、ひとり読みを何人かやってもらっての「連想感想」。そして読みについては、繰り返し、現代朗読の身体使いについての方法を確認し、基本に立ちもどってもらう。

朗読は声と言葉を使う表現だが、それは身体を使うことでもある。
そのことを、何度も何度も繰り返し確認し、自分の身体に対する意識を高めてもらう。それが朗読表現のクオリティを飛躍的に向上させていく。この方法論が効果的であることは、毎回確信を深めている。

午後は昼ゼミ。
見学の役者さんが、ここでやっている独自の方法を見て、とても驚いた顔をした。私たちはごく普通にいつもやっていることが、世間一般から見たらとても驚くようなことであることは、見学者の反応などでしばしば思い出させられる。
しかし、私は特別なことをやっているつもりはない。だれにでもできることで、この私たちの方法でもっと多くの人が自分を表現することに自由に、楽しく、踏みこんできてくれるといいと思っている。

昼ゼミでは、伊藤さやかも来て、6月29日に埼玉県障害者交流センターでおこなうコンサートの打ち合わせとリハーサルをやる。ゼミ生が何人か、時間をすぎてもつきあってくれた。ありがとう。