しくう和尚の「尺八説法」ライブに行ってきた。
矢野司空さんは愛知県の谷性寺の住職であり、尺八奏者でもある。2009年と2010年の名古屋ウェルバ・アクトゥス公演に両方とも出演していただき、共演した。
阿佐ヶ谷の〈Yellow Vision〉というライブハウスで「尺八説法」をされるというので、行ってみたのだ。
阿佐ヶ谷はほとんど行ったことがない街だが、羽根木からだと30分くらいで行けてしまった。案外近い。
行くと、すでに司空さんはおられて、ご挨拶。少し話をさせていただく。
そのあと、ライブスタート。虚無僧尺八の曲をまず2曲。そのあと、箏のゲストの丸田美紀さんが参加されて2曲。
休憩をはさんで、後半は虚無僧尺八を1曲、箏の丸田さんと1曲、箏のソロが1曲。
そのあと、ジャムセッションをやろうということになり、私と店のオーナーの女性とギターの方が加わって、5人でなんの打ち合わせもないフリーセッションをやる。ピアノのモニターが壊れていて、私は自分が弾いている音がほとんど聴こえない状態だったが、あとで聞けば「とてもおもしろかった」ということだった。
尺八もそうだが、箏という楽器も、とても制約が大きい。ピアノのように自在に誰が弾いてもそこそこ音楽になる、というものではない。
こういう制約のあるなかから出てくる音にはエネルギーがある、といつも感じる。