2011年6月12日日曜日

窪田涼子のこと

中崎町の〈天劇シネマトロン〉という、かつて小劇場だったところで、くぼりょが主催で「労読組合」という朗読イベントがおこなわれる。芸人さんやら朗読者やら声優さんやら、くぼりょの知り合いが大勢出演する。
私は座付きピアノ弾きとして駆けつける。そしてくぼりょが私の作品を何篇か朗読することになっている。

窪田涼子とはもう7、8年くらいの付き合いになると思う。
最初はたしか、まだ現代朗読協会ができる前の朗読ワークショップにやってきたんだと思う。以来、ラジオ番組の1コーナーとしてスタートした「水城ゆうサウンドスケッチ」に出てもらったり、オーディオブックをたくさん収録してもらった。
オーディオブックでは、

  彼岸過迄(漱石)
  問題外科(筒井康隆)
  緑魔の街(筒井康隆)
  お伽草子(太宰治)
  桃太郎(芥川龍之介)
  猿蟹合戦(芥川龍之介)
  半七捕物帳「湯屋の二階」

などを読んでもらった。いずれも、いつもわざわざ大阪から出てきては、収録に付き合ってもらったものだ。
また「YouBunko」というYouTubeで配信している朗読パフォーマンスとトークの番組にも何度か出演してもらった。
昨年は名古屋の芸術劇場でおこなった宮澤賢治の公演にも出てもらった。
そういう彼女の召還とあれば、私もただちに行かねばなるまい。

「労読組合」は2回めで、最初は一昨年にやっている。
また、その前には、前身となるイベントを東京で一度やっている。
今回はすでにチケットが完売だそうである。まことにめでたい。彼女の努力がむくわれたということだろう。私も微力ながらお手伝いできることがうれしい。