2013年9月21日土曜日

体験講座、ヨガお試し、特殊相対性最終稽古

今日は現代朗読の体験講座があった。
一般参加の方は少なかったのだが、オーディオブックリーダー養成講座の受講生やゼミ生が加わって、けっこうにぎやかな感じになった。

今日の体験講座はいつもとはすこしアプローチを変え、と
にかく自分の身体を緻密に感受することで読みがどのように変わるか、あるいはどのような感じがするのか、体感してもらうことを中心にしてみた。
参加者の話を最初に聞いたとき、朗読というのは「こうしなければならない、こうしてはならない」ということが多くてとても難しい、という印象を持ってしまっている人が多いのがわかった。
それはなぜだろう。
いま、おこなわれている朗読のほとんどが、放送技術を根拠とした「伝達」を目的としたものになってしまっているからだろう。
しかし、朗読は本来、「表現」のひとつの方法である。
「表現」である以上、なにをどのようにやってもいいはずだ。
自分はどうやりたいのか、どういうふうに読みたいのか、動きたいのか、沈黙したいのか。
それらはすべて完全に朗読者の自由であるはずだ。
最後は多少なりとも、朗読表現の楽しさを感じてもらえたらよかった。

体験講座のあとは、ヨガ・インストラクターでもあるフリーアナウンサーの植村さんによる、ヨガお試し講習。
すごくかさばる何枚ものヨガマットを持参していただいた。
それらを羽根木の家の畳の部屋に敷いて、ヨガ講習の始まり。
最初はかなりハードなポーズと動きで、全然ちゃんとできていない感があるのだが、とにかくやってみる。
滝のような汗をかく。
後半は動きが静まって、全身がリラックスしていく。

ヨガと朗読、あるいは音楽、瞑想、これらはとても親和性が高いように感じる。
いずれもマインドフルネスと、自分の身体性と向き合う作業だからだろう。
近いうちにヨガを取りいれたワークをやれるとおもしろいと思う。

そういえば、韓氏意拳の教練講習会を羽根木の家でやれるかもしれない。
韓氏意拳、ヨガ、フットセラピー、共感的コミュニケーション、アレクサンダーテクニーク、など、さまざまな身体運用技術が羽根木の家に結集してきて、おもしろい。

夜は「沈黙の朗読——特殊相対性の女」の最終稽古。
いいものになったと思う。
が、予定されているお客さんはとても少なくて残念。
いずれこの形であらためて再演できるといいのだが。