2013年9月24日火曜日

沈黙の朗読公演2本立て、終了

2013年9月23日、月曜日、秋分の日。
明大前〈キッド・アイラック・アート・ホール〉にて「沈黙の朗読」の2本立て公演が終わった。
午後3時から「記憶が光速を超えるとき」を、午後6時から「特殊相対性の女」を上演した。

「記憶が……」に出演の榊原忠美氏は名古屋から22日夜、東京入りして羽根木に宿泊。
23日の朝、世田谷代田の〈らくだ珈琲〉でいっしょにコーヒーを飲んでから、午前10時、会場入り。
「特殊……」に出演する野々宮やゼミ生、スタッフのてんちゃんも集合して、会場準備。
平台を積んでステージをセッティングしたり、客席をならべたり。
会場の早川くんがセッティングと照明をやってくれる(助かる!)。

すこしだけリハーサルをやってから、昼はそれぞれのんびり待機。
午後2時半、「記憶が……」の部、開場。
今回、三連休の最終日ということがあったのかなかったのか、集客に大変苦労したのだが、それでも初めての方を含むお客さん大勢においでいただいて感謝。

午後3時、開演。
「記憶が……」は榊原氏に野々宮卯妙がすこしからむ構成になったが、その段取りは当日になっておこなわれた。
榊原氏の朗読・演技はもちろん期待どおり、期待以上のものだったが、からみの部分もおもしろい化学変化を起こしていた。
私はステージと正対する位置にキーボードを置いて演奏。
一番楽しんでいたのは、たぶん私。

午後5時半、「特殊……」の部、開場。
2公演を通しで観ていただいた方が何人もいらして、感謝。
沈黙シリーズとはいえ、まったく内容のちがう演目をそれぞれ味わっていただいてたらよかったと思う。

この演目は最後に生卵を落下させるという段取りがあったのだが、それをどこに落とすかということが問題になった。
ホールの床にそのまま落とすわけにはいかず、平台の上にも落とせない。
そこで床にリノのシートを敷き、その上に落とすことになった。

午後6時、開演。
野々宮の朗読に現代朗読のゼミ生5人——唐ひづる、KAT、山田みぞれ、高崎梓、町村千絵が群読でからむ構成。
こういう形でやるのは私も初めてだった。
実験的な試みだったが、観てくれた方、そしてゼミ生たちの反応もさまざまで、おもしろかった。
私としてもいろいろ感じるところがあったが、いずれにしても私も出演者のひとりとして演奏するのをしっかりと楽しませてもらった。

ちなみに、いつもそうなのだが、演奏はすべて即興だというと驚かれる。
プロの音楽家もいらしていたのだが、やはり驚かれたようで、おもしろかった。
私にしてはめずらしく譜面立てを立てて演奏していたのたが、そこに置いてあるのは朗読台本なのだった。
楽譜は一切使っていない。

これら2公演は映像記録があるので、近いうちに編集してある程度様子がわかるようになんらかの形で公開したいと思う。
みなさんからいただいた、あるいはこれからいただくかもしれないさまざまな声、反応は、すべて私たちの糧としてさらなる研鑽を積んでいきたいと思う。
ご来場いただいた方、来れなかったけれど気にかけていただいた皆さん、どうもありがとうございました。