2013年9月7日土曜日

特殊相対性稽古、昼ゼミ、むさ苦しいテキスト表現ゼミ

今日も朝から「沈黙の朗読——特殊相対性の女」の稽古。
幸い、出演者がひとりを除いて全員集合。
そのひとりも、ネット経由で遠隔参加。

私は明日から三日ばかり東京を留守にするし、この稽古で全員がそろうのはあと1日しかないことがわかっているので、できれば今日、演出指示を全部フィクスしてしまいたかった。
それがほぼやれたので、とても安心できた。

それにしても、非常におもしろい、引き締まった公演になることはまちがいない。
ソロパートの野々宮はもちろんだが、群読パートの5人もクオリティが高く、私がなにか演出指示を出してもぱっと反応してくれるばかりか、私の想像を上回った表現を出してくれる。
げろきょゼミ生の実力、おそるべし、という印象だ。

これだけのものが、たった一回きりの公演という贅沢さ。
ぜひとも皆さんに目撃していただきたいものだ。
ステージ表現の世界で、いまもっともダイナミックに動いている現代朗読(と私は確信している)。
観るならいまでしょ!


午後はひさしぶりに土曜昼ゼミ。
私がかんがえた「体認のエチュード」というものをみんなにやってもらった。
これは現代朗読にとって重要な基本エチュードとしたい。
この基本エチュードをたえず確認しながらやっていくことで、経験を積むことによるなれ合いの企み表現を常にチェックし、いまここのフレッシュな感覚でやれるだろう。


夜はテキスト表現ゼミ。
最初は奥田くんひとりかと思って、早めに始めた。
そして奥田くんのテキストが、このところずっとそうだったのだが、テクニックもオリジナリティも一定レベルをクリアしていると感じていて、今回もいくつか指摘する点はあったが、ハイレベルな出来だった。
いよいよ彼にはまとまったものに挑戦してもらうことにした。

早めに終わろうと思っていたら、ミキティが来る、かっしーが来るで、時間いっぱいまでやることになった。
野郎ばかりでちさむさ苦しい(笑)。
話の流れで、冒頭のつかみの部分にいかに自然に情報量を盛りこめるか、という練習をすることになった。
これがなかなか難しく、いろいろ検証してみたが、夏目漱石はあらためてすごいという認識を私は持った。

あと、奥田くんのテキストについて、視点の問題についてもかんがえた。
これについては結論は出ていないが、案外重要な問題かもしれない。


自室にもどって、「特殊相対性」の稽古映像の編集と、共有作業。
明日は朝から北陸への移動。
そのために、部屋の鉢植えへの水やり作業。