2011年4月1日金曜日

お子さんの様子が変だと感じたときにチェックすること

この余震つづきのなかで、自分のお子さんの様子が変だと感じているお母さんが多いようだ。
夜中に急に泣きだしたり、地震が来るとおびえたり、少しの揺れで身体がかたまってしまったり、やたらとお母さんに甘えてベタベタしたり。
その原因が地震にあると思っている人が多いようだが、実は多くが揺れそのものが子どもの不安をかきたてているのではない。
子どもの不安はどこから来るかといえば、お母さんやお父さん、家族から伝染することがほとんどだ。

お母さんが不必要におびえていたり、震災関係のテレビにかじりついていたり、不安情報ばかりを家族や知り合いと交換していたり(メールも含む)、そういう場合、大人の「不安な気持ちや身体の様子」がそっくりそのまま子どもに伝染する。
子どもは自分の世界がまだ未分化なので、大人、とくにお母さんの様子を写しとることで自分の生きる道を確保する。たとえば、お母さんが見ているものを見る、お母さんがおいしいというものをおいしいと感じる、お母さんが行くところへついてくる、これらは本能的行動で、自然なものだ。
お母さんが不安を感じていれば、子どもも不安を感じる。

こういう状況のなかでお母さんが不安な気持ちは充分にわかるが、まずは子どもを守ることが親のつとめだろう。子どものためにも、不必要な不安はできるだけ払拭し、必要以上の情報に触れず、健康でほがらかに子どもと接してやることが重要だ。
そういう状態を保つための方法が書かれている文章があるので、読んでみてほしい。

「心のトラウマ予防ガイド:災害直後にできること」

たまには子どもといっしょに散歩に出たり、絵本を読んだり、歌をうたったりするのもいいだろう。
私と歌手の伊藤さやかによる音楽ユニットOeufs(うふ)が、子どもといっしょに歌える童謡や唱歌をYouTubeで発表しているので(うふTubeほか)、参考にしてほしい。

いま、大人は全員が明るく自分の生活を守り、健康で災害支援にあたりたい。
そして子どもたちに希望の持てる未来を作ってやりたい。