オーディオブックリーダーの個人セッションだったのだが、じっくり話をうかがってみると、かならずしもオーディオブック収録がニーズではなく、のびのびと表現すること、表現することの怖れを克服すること、だれかとつながることをやってみたいという方だった。
これはよくあることで、私としてはそういう方を受け入れられる窓口をもう少しきちんと整理しておく必要があるかもしれない。
これについて、午後、〈四軒茶屋〉での山浦くんとの打ち合わせのなかでも少し話した。
個人セッションは今日から約1か月をげろきょのゼミ生と同等の扱いをさせていただいて、お互いに有意義に学ぶ時間をなるべく多く持ちたい、ということになっている。
あまり時間がなかったのだが、羽根木への引っ越しが終わって、自分の調理器具も運んだので、ひさしぶりに揚げ物料理をしたくなり、急いで買い出しに行って、チキンカツを作ることにした。
玉ねぎとワカメのみそ汁を作る。
キャベツの千切りを作る。
そしてチキンカツを揚げる。
結局時間がなくなって、チキンカツとキャベツは食べられたが、みそ汁とご飯は手つかずで出ることになった。
下北沢まで歩いて、バスで三軒茶屋へ。
キャロットタワーで山浦くん、みぞれちゃん、卯妙さんと合流して、9月にみぞれちゃんがライブをやる〈四軒茶屋〉というライブハウスへ。
三角地帯の〈ゆうらく通り〉のドン突きにあるビルの5階にある店で、ちょっとビビッたけれど、はいってみると落ち着いた雰囲気の店。
店の出町さんと話をさせてもらう。
みぞれちゃんのライブのほか、げろきょ主催のオープンマイクの企画とかやれそう。
グランドピアノもあって、条件的にはベスト。
帰りに世田谷代田の〈空間工場〉に寄って、「永岡かずみ展」を観る。
テラコッタを使ったクレイワークで、優しい空気感の造形と、優しいところから一歩踏みだした不思議なテクスチャーを持ったキャラクターたちが、緻密な計算のもとで配置されている。
作家がいらしたので話させてもらったが、柔らかな印象の女性作家でありながら、確固たる信念とコンセプトのもと、着実に制作をつづけておられる重厚な作り手であるように感じられた。
たくさんの刺激をいただいて、感謝。
この展示は明日まで、ということで、気になる方は急ぐべし。