2013年8月5日月曜日

カウンセリングとしての個人セッション

私がやっているいろいろな講座について、グループセッションをなんらかの理由で受けられない人を対象に個人セッションをおこなっているが、それらはカウンセリング(あるいはコーチング)という側面もあるようだ。

音声表現スキルアップのための個人セッションは、ナレーターやアナウンサー、朗読者、あるいはそれをめざしている人たちが、技術的なことや表現のことで行き詰まっていたり、さらなる飛躍を望んでいたり、といった場合に私がお手伝いする。
オーディオブックリーダー養成講座も個人セッションをおこなっている。こちらはオーディオブック収録をめざす人のためのセッションで、表層的技術のみならず深層的技術の向上のお手伝いもする。
ほかに共感的コミュニケーションや音読療法を用いた個人セッションもおこなう。
これはこころの病の予防であったり、対人関係に悩んでいたりする人がそれを解決するためのお手伝いであったりする。

遠方の方のためにスカイプでも個人セッションを受け付けている。
個人セッションの申し込みはアイ文庫のサイトからどうぞ。

昨日もひとり、若い女性だが、仕事の契約の更新で悩んでいるという方と60分の個人セッションをおこなった。
共感的コミュニケーションを使って彼女自身のニーズにつながっていくお手伝いをするのだが、いささか混乱していてなかなか自分の深いニーズに届くことができない。
自分でものごとを決められない、という人のなかには、自分で決めたくない、という心理が働いている場合がある。
つまり、自分の外側(他人であるとか社会的な規定であるとか、損得勘定であるとか)にある基準でものごとを決めたほうが楽だ、という心理がある。
依存的な心理なのだが、そのことは彼女は自分自身でも自覚しているようだった。
また、彼女の悩みのもうひとつは、なにをしても楽しめない、自分がどんなことをして生きていけばいいのかわからない、というものだった。

私はこちらからなにかをアドバイスすることはないので、自分自身に気づき、自分自身のニーズにつながれるようになるまで長い時間とプロセスが必要なこともある。
これには辛抱強い共感的コミュニケーションのプロセスが役に立つし、また音読療法で呼吸と身体を意識することでマインドフルネスをこころがける方法が有効だ。
いずれにしても、継続してやってもらうことが望ましい。

私が講師をつとめる音読療法(共感的コミュニケーションを含む)の夏休み集中(合宿)講座がもうすぐ開催される。
ストレスフルな現代社会をイキイキと乗りきっていくスキルを身につけるまたとない機会なので、興味がある方はご参加ください。
詳細はこちら