羽根木公園というけっこう大きな丘の上にある公園が近くにあって、散歩やら花見やらでなにかと出かけている。2月には梅祭が開かれ、おおぜいの人がやってくることでも有名だ。
その公園の中に「羽根木プレーパーク」という子どもたちの遊び場があり、そこで焚き火をやったり、ツリーハウスを作ったりして、かなりおもしろく遊んでいるのは知っていた。漠然とだれか大人が世話しているんだろうな、学生のボランティアがいるのかな、程度には思っていた。
今日、プレーパークのプレーリーダーという人が、世田谷パブリックシアター主催の「SPTワークショップ・カフェ」で話をするというので、参加してみた。
話を聞いてみると、プレーパークはNPO法人プレーパークせたがやという団体がきちんと運営しているもので、3人のプレーリーダーがちゃんと給料をいただいて専任で子どもたちの面倒を見ているという。びっくりした。
そして、プレーリーダーの小川さんの話がおもしろかった。
とにかく「あれはだめ」「これはしてはいけない」という風潮の世の中にあって、なるべく子どもたちを自主的にのびのびと遊ばせてあげようという趣旨で、リーダーはサポートをしている。個別の事例がいちいちおもしろく、小川さんの懐の深さと子どものような好奇心・自由度が本当に楽しく、こちらも勇気づけられるような気がした。
一番うれしかったのは、時間内では私にはほとんど発言の機会がなかったにも関わらず、終わってから小川さんみずからが話に来てくれて、現代朗読協会に強い興味を示してくれたことだ。
私もプレーパークのことはずっと気になっていたこともあって、なにかいっしょにやれないかという気持ちになった。
近く、遊びに行ってみよう。
とにかく、プレーパークに行けば小川さんに会えることは間違いないので。
これは三軒茶屋のキャロットタワーで夜おこなわれたイベントだったが、急にそういうものに行ってみようと思ったのは、たまたま予定があいていたということもあるけれど、昼間、まぁやとまりもちゃんが来て「猫のうた」ライブの打ち合わせ・リハーサルをやったことも私の気持ちを軽快にしていたのだ。
「猫のうた」はあとちょうど一週間だが、まだ全然リハーサルはしていないし、テキストも未完成のものが残っている。それでも楽しくやれそうに思えるのは、今日の打ち合わせの感触がよかったからだ。
まりもちゃんもまぁやも、ほかに出てくれる瀬尾ちゃん、唐ちゃん、卯妙さん、照井くん、考えてみればみんな凄腕のライブパフォーマーだ。彼らに任せておけばなんの心配もいらないし、面白くなることは間違いない。私はただ、テキストを提供し、当日はただ無心にピアノを弾いて楽しめばいいだけだ。
もうひとつ。思い出したことがある。
「猫のうた」の日は8月9日で、長崎原爆の日だった。それへの思いを少しだけ入れてみたいと思っている。
下北沢でのライブ「猫のうた」の詳細は、こちら。