2011年8月9日火曜日

下北沢・音倉「猫のうた」オープニングイベント・朗読ライブレポート

4時半、起床。曇。その後、午前中に晴れてきて、猛暑。
昨夜うまくできなかった猫スケッチのポストカード作りを、別のソフトを使ってやってみる。やはりうまくいかない。プリント線が出る。発想を変えて、プリント線が出ない絵を試し刷りで選んでから、それだけを増刷して持っていくことにした。
持っていくものとか準備して、9時すぎに歩いて羽根木を出る。荷物が重い。そういえば、昨夜、NVCの会合で畳敷きに座っていたとき、脚を投げ出して両手を後ろに突いて支える姿勢をしていたため、慢性ねんざ気味の左手首が痛くなってきた。膝が悪いので、あぐらや正座ができないのだ。急に痛みが増し、ピアノを弾くのに支障が出るレベルだ。

音倉には唐さんを除く出演者が時間どおり来た。唐さんには連絡がうまくいかなかったらしくて、しかし11時には来るはずだから、先にリハーサルを始めることにした。
店の中山さんと音響や照明のセッティング。それからかいつまんでリハーサル。
左手首が痛くて、どうも集中できない。
唐さんも来て、さらにリハーサル。
終了後、みんなに手伝ってもらって、猫絵のキャプションを貼ってもらう。
近所の薬局に行って、左手首にはめるサポーターを買ってきた。はめてみると、少し具合がいい。暑いけど。

12時半、開場。
今回、お客さんはとても少なくて、ほとんどが身内。逆にアットホームな雰囲気とはいえる。けっこう告知しまくったのだが、平日の昼だろうか、あるいはこれが私の集客力の限界なのだろう。いつも集客に苦労することを忘れてライブ計画を立ててしまうのだが、これからは忘れてはならないと肝に銘じる。

1時半すぎ、ほぼ定刻にライブスタート。
まずはまりもちゃんによる『吾輩は猫である』の冒頭部分の朗読。軽妙で、とても気持ちのいい読みでスタートしてくれた。ピアノとのかけあいも軽やか。手首が痛くて重苦しかった気分が、とたんに消えていく。まりもちゃん、ありがとう。
そのあとは、まぁやと瀬尾明日香から始まるオリジナルテキスト「二匹と猫たちの冒険」。これは途中から次々と朗読者が出てきて、シュールな展開になる話。どんどん楽しくなってきた。

出演者の紹介をしたあと、唐さんによる私の「Ranmaru Blues」あらため「車屋の黒のブルース」。水城作。共通語も東北弁も操るバイリンガルな唐さんが、今度はべらんめえな江戸っ子朗読を聴かせてくれた。
そのまま続けて、ふたたびまりもちゃんの『吾輩は猫である』。車屋の黒が登場する部分。そこに唐さんがからむ。
続いて、まぁやの「Cat's Birthday」。水城作。これには途中で瀬尾明日香と照井数男がからむ。照井がいい感じの気持ち悪さを出してくれ、まぁやのかわいらしさ、瀬尾ちゃんの男前っぷりとよい対照を作った。

まりもちゃんの『吾輩』の第3弾。今度は三毛子と三弦の師匠さんの話で、野々宮卯妙がからんで軽妙なかけあい。
そのまま私の「Cat Plane」を、瀬尾、唐、野々宮の3人による即興かけあいで。非常にスリリングで、ちょっと大人っぽい部分もあったのだが、来ていた矢澤ちゃんの息子くんから「一番おもしろかった」と絶賛されたほど、楽しい朗読となった。リズムもよく、音楽的な朗読だった。
まりもちゃんの『吾輩』の最後。長編小説のラスト部分。これには照井数男がからみ、最後は彼のひとり読みで終わる。
そのまま萩原朔太郎の詩「猫」を唐さんが始め、全員が参加して、からみあって終わる。

ここでいったん、気分を変えて、今日の8月9日という日について私が少し話す。長崎玄白の日。明後日11日は東日本大震災から5か月め。12日は日航ジャンボ機墜落事故の日。15日は敗戦記念日。
それらの犠牲になった人たちを悼んで、短く黙祷を捧げる。
そのあと、ピアノから入って、昨日書きあげたばかりの私のオリジナルテキスト「ラジオを聴きながら」(青空文庫収録)を野々宮卯妙が朗読。静かに終了。

私のヨガの先生の田中さんが来てくれた。田中さんを引き合わせてくれた矢澤ちゃんも、息子くんと来てくれた。
ゼミ生からはみぞれさん、中村さん、前野さん、久保りからが来てくれた。唐さんの友人も来てくれた。
名古屋ウェルバアクトゥスの仲間のふみさんの知り合いの方が来てくれ、お花までいただいた。
身重の真理子もわざわざ来てくれた。
そういえば、久保りかは勤め人なのに平日の昼間、仕事を休んで来てくれたのだろうか。

終わってから、何人かで羽根木の家に戻り、打ち上げ。何人かは買い出し隊で後から合流。そして材料を調理して、豪華メニュー。
照井数男もかいがいしく動いて、女性陣からの評価をさらにあげていた。
ヨガの田中先生も来てくれたので、話を聞く。それがまたおもしろいのなんのって。近く現代朗読協会でもヨガ講座をやってもらうことになっているのだが、とても楽しみだ。

メモ録程度にまわしていたビデオが、意外によく撮れていたので、近く抜粋してYouTubeに公開しよう。