2012年6月28日木曜日

ボイスセラピスト講座に来る人たちと音読療法の仕事

ボイスセラピスト講座にはさまざまな立場の人たちがやってくる。
すでに仕事をお持ちの方は、その仕事に役立てようとしてやってくる人が多い。
お医者さん、ダンスの先生、造形アーティスト、歌手や朗読家、アナウンサーなど声の仕事の人、ヨガインストラクター、介護関係の仕事の方などなど。

会社員や主婦の方も多い。
そういう人は、いまのお勤めをやめることを前提にしていたり、主婦ではあるけれど自分なりのスキルを身につけて社会貢献したい、経済的にもある程度の自立をはたしたい、というニーズがあったりする。

2級ボイスセラピストの資格は、家族や友人など、身近な人に気楽に呼吸法や発声法を教えてあげられるスキルだが、1級だとグループワークができるようになる。
学校や職場、老人ホームや趣味の集まり、あるいは被災地でのボランティア活動など、さまざまな活躍の場面がある。
実際にすでに仕事として活動をはじめているボイスセラピストが何人かいる。

もちろんただ口をあけて待っているだけでは仕事にはならない。
自立した社会貢献の仕事としてやってもらいたいという希望があるが、そのためには自分で積極的に情報発信し、現場に足を運んでコミュニケーションを取り、ボイスセラピーのチャンスをどんどん作っていってもらいたい。

音読療法のマスターコースを取得した人には、さらに仕事の機会を増やすことができる。
音読療法の講座そのものを受け持ってもらったり、個人セッションができるようになる。

音読療法の仕事はだれかのお役に立てることがうれしい。
誇りをもてる職業だと思う。
誇りをもって持続的に音読療法の仕事をしていく人が増えてくれるのは、私もとてもうれしいことだ。

もちろん、まずは自分自身の心身のケアができて、安定した状態でクライアントと接することができることが必要なことはいうまでもない。
そのことは、いろいろなことがつぎつぎとやってくる人生の荒波のなかでも、楽しみながらそれを乗り切っていけるスキルを身につけることでもある。