あさって23日の夜、銀座西欧ギャラリーでおこなうイベント「朗読インスタレーション」のための説明文を書いたので、おいでになれないかたのためにも掲示しておきます。
これは当日、会場のギャラリーに張りだす予定のものです。
もちろんお越しいただけるかたは大歓迎。
イベントについてはこちらをご覧ください。
朗読インスタレーションへようこそお越しくださいました。
私たちは現代朗読のパフォーマーであり、朗読を現代アート表現のひとつとして追求している日本では唯一の集団です。
私たちは「朗読はテキストの伝達ではない」「朗読者は作者の代弁者でもなければ、テキスト伝達技術者でもない」というかんがえかたから発して、独自の立脚点を模索してきました。
現在は「朗読は表現」であり、「自分自身を表現し伝えるための手段」であるというふうにかんがえています。
今回はそれをさらに一歩すすめて、「朗読そのものを作品として展示する」ことにしました。
朗読というのはそれが始まると、たいていの人は朗読を聴こうとします。たいていの人は朗読される作品の内容を追います。
そうではなくて、朗読する人の存在と発せられる声そのものをインスタレーションとして「展示」してしまおう、というねらいです。
朗読者は「朗読する人」という存在そのものであり、物体でもあります。存在そのものと、そこから発せられる声、言葉、音のひびき、環境、それらをまるごと提示します。
ギャラリーに「展示」された「朗読行為」と「朗読者」を含む「朗読」そのもの。それはみなさんにはどんなふうに「見える」のでしょう。ぜひインスタレーションとして「鑑賞」してもらいたいと思います。
「なにを読んでいるのか」ではなく、そこになにが存在し、それをあなたがどのように感じているのかに目をむけてみてください。
また、この会場をあとにした皆さんが、つぎに朗読をする人に接したとき、その人がどのように見えるのか、ぜひ教えていただければうれしいです。