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原発稼働の是非を問う東京都民投票条例案が、32万もの住民署名簿が集められたにもかかわらず、都議会で反対多数のため否決された。
署名集めには私も受任者になっていたので、大変残念だ。
32万人もの直接の声をばっさりと切り捨てる行政というのは、民主主義の理念に照らし合わせてももはや信頼できるとはいいがたい。
これほどまでに住民の声を無視する行政は、住民の利益を守ってくれるとは思えない。彼らは住民の利益ではなく、自分や、自分に利権をもたらしてくれる資本構造のトップにいるほんの一握りの利益しか守ろうとはしていないと判断できる。
利益だけでなく、住民の安全も守る気はないらしい。
福島で原発が破壊され、いまだ蓋をあけっぱなしの状態で、あらたな原発の稼働について安全上の不安をおぼえるのは、住民としてごくノーマルな神経だと思う。
このことについてみんなで考えましょう、という都民投票を実現するための署名活動が、あっさりと議会で否決される。
私たちにできることはなんだろう。
これは私見だが、もはや政治・行政、ついでに大企業も含めて、信頼に足るものはなにもない。
彼らになにか、社会をよくするためになにかをやってもらおうなどとは、もう考えないほうがいい。
つまり、こちらから彼らを切りすてるしかない。
私たちにできることは、いまここ、この瞬間に、自分たちの安全と安心と、持続可能な社会を実現するためになにができるだろうか、自分たち自身の手でなにかできることはないだろうか、と考え、実際に動いていくことだろう。
国や行政の顔色をうかがうことなく、勝手にどんどん自分たちでやっていけばいいのだ。
法律の壁が立ちはだかったら、みんなでそれを変えていこう。
政治家や官僚にお願いするのではなく、自分たちでやっていこう。
国や行政に依存するのはもうやめよう。
電力会社だって、学校だって、生産地だって、自分たちで作るのだ。