2012年6月25日月曜日

銀座のギャラリーで朗読インスタレーションをおこなった

先週土曜日、6月23日の夜、銀座の西欧ギャラリーで朗読インスタレーションをおこなった。
夜7時から9時までの2時間限定。
その間、展示される朗読者たち4人は、所定の場所に腰をかけ、朗読をする。

観客が自分に近づいてきたら、手に持ったテキストを読みはじめ、遠ざかったら読みやめる。
観客が朗読者の中間を移動しているときには、ふたつの声が重なることもある。
また、何人もの観客がバラバラと入ってきたときには、全員が読んでいるようなときもある。

想定外だったのは、入ってきていきなり、ひとりの朗読者の前にしっかりと腰をおろして、じっくりと聞き入ってしまう人がいたことだ。
そうなると、担当朗読者はずっと読みつづけなければならない。
まあ2時間程度のことだし、げろきょの朗読者がこのくらいのことでへたばるとは思っていなかったので心配はしなかったけれど。

朗読そのものを作品としてギャラリーに展示することが今回の目的だった。
それについては、こちらに詳しく書いた。
会場内にはおなじものがパネルで貼りだしてあった。


今回の展示を観客たちはどのように感じてくれたのだろうか。
ひとりでいらした方もいるし、数人で来た人もいる。
また、この夜は「Tokyo Milky Way 100万人のキャンドルナイト」というイベントが開催されていて、その一環でギャラリーツアーもおこなわれていた。
そのツアー客が二組、まとめてやってきた。

ぐるっと回って、すぐに飽きてしまい、キャプションも見ずにさっさと次の会場に向かう人もいれば、じっくりと見ていってくれた人もいる。
人によってかなりまちまちの感想を持ったようだった。
そのことはとてもうれしい。

文字通り、インスタレーションとしてじっと動かずに朗読だけしている時間と、立ち上がって現代朗読パフォーマンスを展開するモードのふた通りを今回用意していたのだが、終わってみるとパフォーマンスモードは不要だったかもしれない。

またやってみたい。
今度は普通の展覧会のように、丸一日とか、あるいはそれ以上の会期でやってみたいものだ。
もちろん朗読者がおもしろがって協力してくれれば、の話だが。
出てみたい人、いますかね。