2019年3月18日月曜日

フライブルクを後にフランクフルト空港へ

フライブルクを後にするのは本当に名残惜しい感じがする。
昨日は「日本文化の日」でピアノを演奏するという、私にとってはメインイベントがあったのだが、フライブルク在住の日本人のみなさんにとっても、にぎやかなイベントのボランティアや出演者として参加されて忙しい一日だったろうと思う。
世話人のみなさんと、私を呼んでくれたなおみさんに、あらためてお礼をいいたい。
ありがとう。

昨日はそんな日だったが、イベント会場に行く前にちょっとだけ街をぶらついてみた。
日曜日のフライブルク。

ドイツではどの街もそうなんだろうが、店はほとんど休みとなる。
土曜日とは打って変わって静かだ。
EDEKAというチェーンのスーパーマーケットすら休みだ。
もちろんコンビニはないので、なにかちょっとしたものを買おうとすると困る。
が、それでいいのだ、と思う。

家族連れやカップルは店が開いていないので、山や川に出かけたり、近所の公園でピクニックしている。
冬が終わって花が咲きはじめ、日差しも暖かくなってきたので、みんな日向ぼっこを満喫しに出てくる。

ホテルを出るとき、ふと前のアパートを見たら、こちらに面したサンルームのようなところで住人の女性が日にあたりながら本を読んでいた。

もちろん、駅に行けば店は開いている。
フライブルクの駅はとても清潔で、カフェが何軒もあって落ち着く場所だ。
本屋と文房具屋が一緒になっている日本とよく似ている店もある。
これは日本の専売特許かと思っていたけれど、けっこうかわいいファンシーグッズがたくさん売っている。

私はカフェでコーヒーを飲みながら、編物を出して、マインドフルに心身を整えた。
まだ四日めなのに、まるでここの住人になったような落ち着き感がある。

フライブルクでいきなり仕事をするのは難しいだろうが、ネットコンテンツで生活費が稼げればどこに行っても暮らせる。
もっとも、家を借りるのはなかなか大変らしいが。
フライブルクはドイツでも人気の土地なのだ。
新入学生など住む場所を見つけるのにとても苦労するらしい。

夜は「日本文化の日」イベントの関係者のみなさんにまじって打ち上げだった。
会場の隣の大きなピザ屋で20人以上集まっただろうか。
子どもも入れればもっといたかもしれない。
大変にぎやかだった。
みんなでお互いの苦労をねぎらいあった。

私は隣になったフライブルク大学医学部の研究者であるますださんと、かなりたっぷり話ができた。
仕事のこと、家族のこと、フライブルクでの暮らしのこと、これからのこと、マインドフルネスやNVCの話までした。
奥さんが太鼓チームにイベントに出演していた。
そのあいだ、ますださんは7歳と0歳のふたりの子どもの面倒を見ていたらしい。
それがまた幸せそうなのだ。

今日はフライブルクを出発して、ドイツ鉄道(DB)でフランクフルト空港駅にまずやってきた。
DBは60分遅れの運行で到着。
飛行機を逃した人もいるんじゃないだろうか。
私はたっぷり余裕があるので、いまもまだこんなテキストを書いてのんびりすごせているけど。