2019年3月17日日曜日

日本文化の日準備会場、大聖堂でのバッハコンサート

「日本文化の日」イベントを明日にそなえてみなさんが準備をするというので、私もご挨拶がてら顔を出してきた。
駅前のVolkshochschuleという学校が会場になっている。
たくさん人が来るらしい。
バザーをしたりランチを売ったり、寄付金を募ったりして、東日本大震災の支援活動をいまだにつづけておられるのだ。
私もほんのちょっぴり、それに参加できるのがうれしい。

行ってみると、昨日お会いしたピアニストのゆみさんや、今回私が演奏をつける生け花映像を作ったまりこさんがいらした。
いくつかの教室でそれぞれのイベントをやるらしい。
私が出るのはメイン会場で、そこでは1日、さまざまな催しものをやる。

なおみさんは合唱グループにも所属していて、そのリハーサルをやっていた。
意外にレベルが高くてびっくりした(失礼)。
そんなことより、なにより、みなさん楽しげに歌われているのが、見ていてこちらも気持ちよかった。

そうそうに失礼して、私は大聖堂のほうにバッハのコンサートを聴きに行った。
いまは復活祭に向けての期間ということで、こちらで「ヨハネ受難曲」の演奏会をするのだ。
なおみさんに教えてもらって、私はあらかじめネットでチケットをゲットしておいた。

ほぼ満席の盛況で、演奏も合唱も独唱もすばらしかった。
巨大な伽藍がおそろしく長い残響音を作って、荘厳なサウンドに包まれる。
ともすれば音が濁りがちなほどよく響く。
おそらくグレゴリオ聖歌など単旋律にちかい音楽でも、よく響いて荘厳な感じになるのだろう。

2時間を超える熱演で、終わったらシーンとしてしばらくだれひとり拍手をする者すらいなかった。
ながい沈黙のそのあとに、割れるような拍手。
感動的だった。

それにしても、寒かった。
こんなに寒いコンサートは初めてだ。
とはいえ、バロック音楽の王様ともいえるバッハの音楽を、バロック建築の粋である大聖堂で聴けるというのは、そうそうある経験ではないだろう。