2012年8月4日土曜日

特別な、大切な体験の一日「キッズ・イン・ザ・ダーク」

現代朗読公演「キッズ・イン・ザ・ダーク」が盛況のうちに終わった。

昨日から羽根木の家に泊まりこんで待機してくれていたふなっちと、朝から荷物を車に積む。
車はカーシェアリングのものを借りてきた。
演奏機材を中心に、なんとか小型乗用車に積みこんで、明大前に向かう。

明大前で荷物をおろし、私は車を返却に行く。
充分に時間的余裕を取っていたつもりだったのに、甲州街道で渋滞につかまる。
このままだと10時スタートの会場準備に間に合わないということで、車のなかから電話して、その旨を伝える。
つまり、みんなでどんどん進めていてくれ、と。

渋滞から抜け出して、変則的な道順をたどって、車の返却時間にギリギリに間に合った。
羽根木の家から自転車を飛ばして〈キッド・アイラック・ホール〉へ。
ちょうど床に黒い敷物を敷こうとしていたところだった。
どんどん勝手に役割を買って出て進めてくれる人が出てくれるのも、とてもありがたい。

敷物を固定するためのテープがなく、買いに行ってもらうことになったが、その待ち時間があまりにも無駄だということで、急きょ、敷物は敷かず、板敷きの床でそのままやることになった。

客席を作り(これも狭いので大変苦労した)、そのなかで音響と照明の確認をしながら、場当たり的な、かいつまんでのリハーサル、スタート。
という割には、リハーサルはけっこうしっかりとやれた。
ホールの早川さんが照明、音響ともに柔軟に対応してくれたので、助かった。

1時、開場。
お客さんが続々と来るなか、私は地下の〈槐多〉でつかのまの休息。
おいしいコーヒーをいただく。
そもそも、この公演は〈槐多〉から始まったことなのだった。
この場所は落ち着く。

1時半、時間どおりに開演。
暗転のなか、音楽演奏からスタート。
あとはワークショップ参加者とゼミ生たちによる息もつかせぬパフォーマンスの連続。
この模様は近いうちにYouTubeで公開したい。

もうすこし長いかなと思っていたが、60分ちょうどくらいで終了。
お客さんの反応はさまざまだった。
こういうステージを見慣れている人からは「すごかった、新しいものを見せてもらった」という言葉をもらった。
見慣れていない人は、ポカーンとしたり、よくわからなかったといったり、その反応がさまざまだという時は、私は成功だったとかんがえることにしている。
私自身は、なにかある種の歴史的な瞬間に立ちあっているのかもしれない、という感慨に打たれていた。

午後3時、手分けして、撤収。
帰りは丸さんが車を出してくれて、機材を運んでくれた。いつものことながらとても助かる。
羽根木の家に移動して、打ち上げ。
私が数えた限りでは、31人いた。
猛暑にもかかわらず、熱く語らって終わりがなかなか来なかった。
ひとりひとりの感想を聞かせてもらえたのはうれしかった。

今日の体験は、それぞれの受け止め方が違うだろうけれど、私はとても得難い、貴重な経験をして、これが次のステップにつながっていくような感じを強く持った。
げろきょがどこへ向かうのかわからないけれど、間違いなく新しく、だれも経験したことのない次元へと踏みこみつつあることは確かだろうと思う。

今日の公演に関わってくれたすべての方々に感謝。
私は最高に楽しませていただきましたよ。