2012年7月27日金曜日

おいしい北陸

東京には日本のあらゆるものが集まっている、とはいえ、実際はそうでもない。
たとえば食材にかんしていえば、そりゃまあ、目の玉が飛び出るくらいのお金を出せばいいものが口にできるが、地元ではごく庶民的な値段だったりする。
やはりうまいものはその土地でいただくのが一番。

私の実家は北陸・福井だが、ここは食材に関していえば相当いける。
実はそのことを東京に出てくるまできちんと自覚していなかった。
東京で暮らしはじめてみると、地元の食材のすばらしさにあらためて気づかされた。

というわけで、月に一度くらいの割合で帰省するタイミングでは、おいしいものを補給するのに忙しい。

今回はまず、サザエのつぼ焼き。
これは炭火で焼くのが一番。
炭火をおこすのは面倒だけれど、数分でグツグツと煮立ってきたところへ、すかさず醤油をたらして、完成。
熱いうちにいただく。
海の香りと栄養がギュッと濃縮されていて、申し訳ないほどにおいしくて、命をいただくことに感謝しつつ。

夏野菜が畑では全盛になっていた。
キュウリ、トマト、スイカ、ズッキーニ、豆、ししとう、オクラなど、どんどん採れる。
朝方、それらを収穫してきて、料理に使う。
バジルを散らしてオリーブオイルをかけた焼きナス、薄切りにしたナスのグラタン、サラダはもちろん、煮物もいいし、塩麹を使った酢の物もいける。

蕎麦。
季節は初冬だが、実は夏が一番うまい。
いや、質的には夏はあまりよくないのだが、冷たい水で締めた蕎麦を大根汁でいただくのは最高。
だしは取らない。薄口醤油を大根汁割っただけのそばつゆ。

最後はふたたび海の幸。
夏の海といえば、イカ漁最盛期。
スルメイカ一杯が80円くらいで、そのへんのスーパーで売っている。
それをさばいて、ワタもいっしょに酒と煮て、みりん、醤油で味付け。
ややこしいことはなにもしなくてもうまい。
それを朝からいただく。

今日、東京にもどってきた。
さて、どんな工夫をして食生活を立てていくかな。