2012年7月10日火曜日

次世代作家養成塾がじわじわと動きつづけている

photo credit: Frengo2.0 via photo pin

昨日・今日と珍しくゆっくりできたので、そろそろたまっている次世代作家養成塾の秀作をまとめて機関誌『HiYoMeKi』の最新号を出したいと思う。
いや、しかし、その前に、8月4日のげろきょ総出の公演「キッズ・イン・ザ・ダーク」のシナリオを仕上げるのが先だな。

と確認したところで、せっかく思いついたので、忘れないように次世代作家養成塾のことについて書いておきたい。

去年の春ごろからテキスト表現ゼミという形でげろきょ内のゼミの分科会として発生した勉強会だが、その後、次世代作家養成塾としてゼミ生でない人も参加できるようにして、現在にいたる。
現在はオンライン参加者にも開放していて、何人かの出入りがあったが、あまり積極的に参加する人はいなかった。やはりオンラインだと無理があるのだろうか。

しかし、オンラインの場合、ビデオチャット(ハングアウト)で参加するという方法もあり、実際に利用してくれている人はいる。
直接参加に比べれば不便かもしれないが、それでもリアルタイムにその場に疑似参加できるという利点があるので、遠方や忙しい人など、もっと積極的に活用してくれればいいと思っている。

ゼミ(塾)では毎回、お題が出される。
参加者はそのお題にそって短文を提出する。
小説であったり、随筆であったり、あるいは詩であったり、そのいずれでなかったり、さまざまな形態の「テキスト」が提出される。
それの目的はただひとつ。
「テキストを用いて自分自身を表現する」ということだけ。

ストーリーを伝えるのでもない、人からほめられるためでもない、商品を作るためでもない、ただ自分を表現するためにテキストを使うとき、そこにはどんな可能性があるのだろうかということを、みんなでさまざまに検証し、ユニークな表現を見つける場である。
なので、従来型の文章講座や小説講座とはちがう。

ここでもっとも重要視されるのは、みずからのオリジナルティとそれを裏付けする身体性である。
そのことに意識を向け、身体のなかから出てくる言葉やテキストをすくいとって、表現手段としてアウトプットする。
なかなかむずかしい作業だが、ずっと参加している人たちは、それぞれ自分なりの手応えを見つけはじめている。
私もこのところ、重要な作品がちょくちょく出てくるので、気を抜くことができない。
もちろんそれはうれしいことなのだ。

参加者同士の密なコミュニケーションによって成立する場なので、あまり大勢の参加者を募集するわけにはいかないのだが、現在は参加人数がやや落ち着いているので、外部からの参加者も歓迎できる余地はある。
興味がある人は、一度見学においでいただくといいだろう。
ハングアウトでのオンライン見学も可能。

次世代作家養成塾の詳細については、こちらをご覧ください。